Microsoftがオーナーとなった大人気のコミュニケーションソフトウェアSkypeは昨年Webアプリケーションがリリースされ、ブラウザーから利用できるようになったが、今日(米国時間3/14)は多くの新しい機能が発表され、先輩のデスクトップバージョンやモバイルバージョンと肩を並べる域に近づいた。中でもありがたいのは、モバイルの電話や固定電話にダイヤルできる機能だ。また今度からは、Webバージョンでも、Skypeのユーザーでない人を会話に加えることができ、さらに通知機能を導入、そしてSkypeの中で直接、YouTubeのビデオを見られるようになった。
Microsoftによるとこれらの新しい機能はユーザーの要望に基づくもので、とくに要望の多いものを最初に実装した。
モバイルや固定電話を呼び出すためには、ほかのバージョンと同じく、有料ユーザーであるか、またはSkypeクレジットが必要だ。そしてサインインしたら、電話をかけるタブをクリックして相手を選び、そしてダイヤルする。
一方、YouTubeビデオを見るのはビデオ再生ボタンをクリックするだけだ。ビデオは、音量や全画面表示など、何でもコントロールできるが、YouTubeを見るために新しいウィンドウやタブを開かなくてもよい。それはSkype for Web(WebバージョンのSkype)のURLの扱い方が変わった(改良された)ためで、ビデオだけでなくWebページの画像だけを見ることもできる。下図は、夕食に関する会話の中で、レシピの例としてYouTubeの料理ビデオのURLを片方の会話者が紹介している:
Skypeのユーザーでない人を会話に入れる機能も、ほかのバージョンには前からある。Skypeの敷居を低くするために考えられたこの機能により、招待された人はSkypeをダウンロードしたりアカウントを作らなくてもSkypeユーザーとのチャットに参加できる。
Skypeも今ではSlackなどの新人に追われているから、こうやって口コミでSkypeの利用が広がるような機能を導入したのだ。Slackは、職場でのメールの利用を減らし、コミュニケーションを気軽なチャットですませるために、利用企業がどんどん増えている。そして今では電話的な音声通話機能も加えて、Skypeと直接競合するまでになった。
なお同社によれば、Skype for Webに新たに加わった通知機能は、ユーザーが別のアプリケーションを使っていたり、ブラウザーの別のタブを見ているときでも、入呼があれば通知してくれる。
Microsoft曰く、新しい機能は向こう数か月でどんどん次々発表していくが、今回はその最初の部分である、と。