HRテックスタートアップのSmartHRは9月2日、同社のクラウド人事ソフト「SmartHR」に登録された人事データベースの情報をもとに、従業員や組織の統計値を集計・可視化できる「ラクラク分析レポート」機能をオプションとして追加し、公開した。
SmartHRには、入社や人事労務管理に必要な情報が登録され、常に更新されるので、最新の人事データが蓄積されていく。今回公開された新機能・ラクラク分析レポートは、この人事データベースを活用して統計値をレポートとして表示する仕組み。社内で担当ごとに散在する人事データを取りまとめる必要がなく、Excel職人がいなくても、またBIツールがなくても、データ抽出が簡単に行える。
レポートにできる情報は以下の通りだ。
社員数推移
入退社数
雇用形態別の割合
平均年齢、平均勤続年数
任意で登録されているカスタム項目
(以下は9月以降、順次対応予定)
月間労働/残業時間数
平均有給休暇取得日数
人件費や平均給与の推移
離職率
SmartHRは4月に「カスタム社員名簿」機能を追加、人事労務担当だけでなく、必要な部門で社員の必要な情報を閲覧できる仕組みとして提供している。今回のラクラク分析レポートも、グラフがまとめられたレポートのアクセス範囲や共有ユーザーの設定が行えるので、人事だけでなく、経理・広報・情報システム部門や経営企画など、社内の幅広いユーザーの活用が想定されている。
SmartHRでは同機能により、組織や従業員の状態を誰でも直感的な操作で可視化できるようにし、煩雑なデータ管理・活用の課題を解消、戦略的な人材活用や組織改革のアイデア実現を支援するとしている。また今後も追加オプション機能の開発と、他サービスとの連携により、SmartHRのプラットフォーム戦略を推進するという。