社内の日報を共有するサービス「gamba!(ガンバ)」が7日、スマートフォンとタブレットのブラウザー向けに最適化した。“スマホ日報”をコンセプトにリニューアルし、これまでPC上のブラウザーのみで対応していた一部機能が、スマホとタブレットからも利用できるようになった。
gamba!は業務の進捗状況を投稿したり、スタッフ同士でコミュニケーションを図れる社内向けSNS。2012年12月にベータ版をリリースし、現在までに文具・オフィス用品のプラスなど累計2000社以上が無料のトライアル版を導入。有料版の導入数は非公表だが、運営元のgambaによれば、トライアル版は毎月300〜400社が新規登録するなど好調なのだという。
2013年10月には、Skyland Venturesから2200万円を調達(関連記事)。同月にはiPhoneアプリを公開し、今では利用者の4割近くはスマホ・タブレット経由でアクセスしているそうだ。「特に帰宅途中に日報を提出したり、通勤途中に部下の日報を確認するなど、モバイル端末との親和性が非常に高いことがわかった」(gambaの森田昌宏社長)。
モバイル端末からの利用が増える一方、これまではアプリがないAndroidやiPadはブラウザー経由でグループ設定やアカウント管理などの一部機能が利用できなかった。今回、スマホとタブレットに最適化したことで、最大7割近くのアクセスがモバイル端末経由になると見込んでいて、2014年内に8000社のトライアル申し込み獲得を目指す。
社内向けSNSとしては、Microsoftが2012年6月に12億ドルで買収したYammerが有名(関連記事)。gambaは現状、従業員数20〜50人程度の中小企業が主に導入しているが、今後はISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)のような管理体制や、ユーザー管理機能を強化するなどして、大企業への導入を図る考えだ。