Sonosが月840円のストリーミングラジオサービスを米国と英国で開始

世界には音楽ストリーミングサービスが溢れている。しかしSonos(ソノス)はもう1つ登場させることを決めた。広告が入るSonos Radioの2020年4月の立ち上げに続き、同社はSonos Radio HDという講読料月7.99ドル(約840円)のプレミアム版を発表した。名称から察せられるように、これはSpotify(スポティファイ)やApple Music(アップルミュージック)のような本格的な音楽サービスというよりストリーミングラジオサービスだ。

また名称からもう1つわかることは、ビットレートが高いことだ。通常のラジオが128kbpsなのに対し、Sonos Radio HDは16bitでCDと同等の音質となる。広告が入らないプレミアム版ではまた、Sonos Radioではできない曲送りやリプレイに対応する。

Radio HDでのみ提供されるステーションもわずかながらある。Sonos RadioのThom Yorke(トム・ヨーク)、Brittany Howard(ブリタニー・ハワード)、Jack White(ジャック・ホワイト)、Ludwig Göransson(ルドウィグ・ゴランソン)のステーションに加え、Radio HDではDolly Parton(ドリー・パートン)のSongteller Radioが提供される。筆者が知る限り、みなドリー・パートンが好きなので、Radio HDで聞けるのはいいことだ。そしてアーティストがキュレートする別のステーションも今後投入されることになっている。

他にもいくつかのキュレートされたジャンルステーションや、リラックス、生産性、ホワイトノイズ、ピンクノイズ、ブラウンノイズ、雨、熱帯雨林、ピアノサウンドといった異なるムードに合わせたたくさんの「サウンドトラック」もある。

Sonosによると、オリジナルのSonos RadioはいまSonosスピーカーで利用されているストリーミングサービスの中で第4位という。これには無料であることが貢献しているのはまぎれもない事実だろう。さまざまな選択肢があるなかで、月8ドルというプレミアムサービスは苦戦するのではないと筆者は考えている。

同サービスは11月12日から米国と英国で利用でき、最初の1カ月は無料で試せる。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Sonos音楽音楽ストリーミング

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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