SpaceX、2週間で3度目の衛星打ち上げに成功――大型静止衛星のためブースターは使い捨て

SpaceXのFalcon 9の打ち上げは今日(米国時間7/5)も成功した。ケネディー宇宙センターのLC-39A発射台から打ち上げられたFalcon 9は2週間で3基目となった。6月23日と6月25日のミッションも完全な成功を収めている。

今回のペイロード、Intelsat 35eはボーイングがIntelsatのために製作した大型の静止衛星でブロードバンド接続とビデオ配信のために高速のスループットを実現している。カリブ海、ヨーロッパとアフリカの一部がカバー予定地域となる。

SpaceXは当初、日曜に打ち上げを予定していたが軽微な技術的理由で中止された。【略】月曜の打ち上げもエンジン点火の10秒前に中止された。原因はロケットのセンサーの読み出し値がデータベースの設定値と異なっていたためだが、その後ロケットにはまったく不具合がなかったことが確認された。

今日の打ち上げではブースターの回収は行われなかった。 衛星が5.9トンと巨大であり、静止軌道への投入が必要なためFalcon 9の打ち上げ能力の最大限に近かったためだ。そのため着陸脚や姿勢制御用のグリッドフィンなどは装着されていない。

SpaceXはこの月曜日、Dragon補給船の回収に成功している。6月上旬に打ち上げられ、Dragonは国際宇宙ステーションに物資を補給した後、.太平上に無事着水した。

打ち上げから30分後にIntelsat 35e衛星は静止遷移軌道に投入され、Falcon 9は任務を完了した。SpaceXは一段と成功の記録を伸ばしつつある。

〔日本版〕打ち上げの模様はこちらで中継録画を見ることができる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+