SpaceXは再びFaxcon 9を宇宙に送り出した。今回のクライアントは国際衛星通信会社のIridiumだ。6月25日(米国時間)のIridiium-2ミッションで、Falcon 9はカリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地から打ちあげられた。搭載された10基の人工衛星はIridiumのNEXT衛星群の一部となる。SpaceXによる打ち上げがすべて完了すれば全部で75基になり、地球上の誰もが地球上の誰とでもつながることができるようになるとIridiumは言っている。
さらにSpaceXは、Falcon 9の第一段ロケットを、悪条件のにもかかわらず海上の無人着陸船に無事着地させた。発射の直前、SpaceXファウンダーのElon Muskは、着陸船の“Just Read The Instructions”が過酷な気象条件のために最後の段階で移動を余儀なくされ、回収成功の可能性は低くなったと語った。
本ミッションは、Falcon 9第一段ロケットの新しいグリッドフィンシステムを始めて使う打ち上げでもあった。グリッドフィンは、Faclon 9ロケットの再利用可能な第一段が地球の大気圏に再突入して地上に戻る際、方向操作の補助に使用される。このロケットで使用されている新グリッドフィンはシールデッドアルミニウムではなく純チタンで作られている。こうしてSpaceXは改装工事の必要なく再利用が可能となり、今後の再打ち上げの価格時間と費用をさらに減らすことができる。
[チタン製グリッドフィンの近接画像。高速で大気圏に突入する際に赤熱するため塗装されていない]
SpaceXはわずか数日前にブルガリア衛星の打ち上げを終えたばかりだ。そこで使われたロケットは1月に実施されたSpaceXの最初のIridiumミッションに使われ、大西洋の着陸用ドローン船“Of Course I Still Love You.”に着地した第一段ロケットの回収にも成功した。
打ち上げからおよそ一時間後、Falcon 9の第二段ロケットはIridium NEXTの衛星10基をそれぞれの軌道に送り出した。これまでのところSpaceXのミッションは成功しているようだ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )