土曜日(米国時間6/3)に打ち上げされたSpace XのCRS-11ミッションは成功し、6000ポンド(2.7トン)近い補給物資と実験器具を積載した宇宙船Dragonを軌道に乗せた。注目すべきなのは、SpaceXがこのDragonカプセルをすでに一度国際宇宙ステーション(ISS)の補給に送り込んでいることだ ―― 2014年9月にISSに荷物を送ったあと回収、改装された。
リサイクルされたDragonの再打ち上げ成功はSpaceXにとってまた一つの歴史的節目となった。SpaceXは、宇宙飛行のコストを下げるために打ち上げと宇宙船機器の様々な部分を再利用することを目標に掲げてきた。これは、ロケット打ち上げを高利益事業にするという目標だけでなく、火星への有人飛行を含む同社の飛行計画を達成するための大きな鍵だ。
SpaceXのFalcon 9(今回は再利用機ではない)が軌道に送り込んだDragonは、打ち上げから約10分後にロケットを切り離し、ISSへの旅に使うエネルギーを収集するためのソーラーパネル翼を広げた。
Dragonは、発射から約36時間後にISSとのドッキングを試みる。宇宙ステーションのクルーは備え付けの長さ17.5メートルのカナダ製ロボットアームを使って宇宙船を捕獲する。予定通り任務を完了すれば、Dragonは回収、改装の後うまくいけば将来のミッションで再利用される。
SpaceXはDragon 2を開発中だ。ISSのクルーを地球と往復させるためのカプセルで、来年には宇宙飛行士を乗せたテスト飛行をしたい考えだ。
使用されたFalcon 9の1段目の回収もこのミッションの目的の一つであり、成功した。着陸はまさに教科書通りで、ロケットはケープカナベラル空軍基地にあるSpaceXの着陸地点LZ-1に問題もなく着地した。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )