SpaceXが月の周回旅行に一般人を送り出す計画を発表

Elon Muskの会社からの風変わりなニュースが途絶えて久しい、だがSpaceX がその空隙を埋めてくれた。新しく再デザインされたBFR(Big Falcon Rocket)宇宙船と、もうすぐ名前が発表される乗客を乗せて月の周回飛行を行うことを発表したのだ ―― 一体いつ、実際のエンジニアリングと製作にとりかかれるのかはともかく。

木曜日の夕方のツイートで、SpaceX(明らかにMuskだった)は、「BFR打上げロケットで月の周りを飛行する、世界初のプライベート乗客がサインした」と発表した。

ツイートに添付されたのは、BFR自身のイメージ(上図)で、最後に発表されたものから大きく変わった。かつてはこのような外見だったが:

それが今や、このようなものになった:

旧バージョンもツートーンカラーだった。ISSのある方の図を注意深く見れば分かるが、黒い部分は耐熱性サーフェスである可能性が高い。しかし、今回の新しいものは、翼が大きく伸ばされ上部にも付け加えられたことにより、スペースシャトルをより思い起こさせるものだ。おそらく、クールでスッキリとした2枚翼スタイルは、単純に実用的ではないことが分かったのだろう。大気中での安定飛行のためにはおそらく上部の翼が必要だったのだ。また何らかのフロントスタビライザーに見えるものもある。

エンジンクラスターも異なっている。オリジナルのデザインでは4つのRaptorエンジンを正方形に配置し、2つの小さな「海面レベル」エンジンが着陸のために他のエンジンの間に配置されていた。この新しい図では、7つのRaptorが蜂の巣状(6角形)に配置されている。その理由に関しては想像するしかないが:エンジンが何らかの理由で少しスケールダウンされたか、あるいは7つのスラスター構成の方が、不具合に対してより堅牢であると判断されたのかもしれない。

これは基本的にすべてコンセプト上の仕事なので、これがどれくらい現実的で、どれくらいまでが幻想であるかを言うことは難しい。宇宙船の製造が、まだほんの初期であることを思えば、このような大きな変更が行われたとしても不思議はない。

Twitterのあるコメントは、こうしたものに対して「Tintin的だ(Tintin-esque)」と書いている。紛れもなくそれは、愛されるコミックである”Destination Moon”と”Explorers on the Moon”の中に出てくる、ベルギーのヒーローが搭乗したロケットのことを言っている。

Muskは「意図的にそうしているのさ(“Intentionally so”)」と回答はしたものの、実際の類似点はほとんどない。おそらく、彼は個人による月旅行という概念全体を意味していたのかもしれない。とにかく、Muskは明らかにその漫画のファンであり、何にせよTintinへの言及は彼にとって好ましいものなのだ。

コックピットの後ろの窓は3列から6列に増えているが、これはSpaceXが計画している宇宙船のシートを拡張したことを示唆している。これは乗客に関連する発表の性質に見合うものだ。

そのことについてだが…最初の月周回ツーリストは(米国時間)月曜日の夜のイベントで発表される予定だ。それは誰だろう?おそらく億万長者だ。しかし残念ながら、彼らは長い期間待つことになるだろう。BFRが実際に運用される頃には、宇宙旅行(月周遊はないかもしれないが)はもう何年も続いていることだろう。だから、この勇敢な非常に裕福な人物が、私たちの月へ初めて旅行するときには、それが彼にとってカーマンラインを超える初めての旅というわけではないと思われる。

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(翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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