Spotifyの今日のプレスイベントは、ビデオ等の新コンテンツタイプ追加だけではなかった。同社はさらに、ランニング中にSpotifyで音楽を聞く人の体験を改善する新機能を発表した。
製品最高責任者のGustav Söderströmによると、そのためにまずSpotifyはスマートフォンのセンサーを利用してランナーが走るペースを検出する。次にユーザーがSpotifyアプリのランニングマンをタッチすると、アプリはユーザーのテンポを利用して適切な曲を選ぶ。テンポを変えたい時は、「最適な音楽を、何度でも何度でも探し続ける」とSöderströmは言った。
さらに魅力的なのは、Spotifyがミュージシャン(その一人のTiestoはイベントに顔を見せた)と協力して、ランニング専用トラックを作っていることだ。チームがランナー達と話したところ、ぴったりの曲がかかると「ヒーローになった気分」だと彼らは言った。しかし、効果が続くのは1分半ほどで、次の曲が来れば消えてしまう。
そこでSöderströmは、ランニング中ずっとハイを続ける方法は何かと考えた。それを実現するために、これらの新しい音楽は曲の途中で調整を行う。これは「単なる速度調整」ではなく「曲そのものをランナーのペースに合わせて再構成する」と彼は言う。Spotifyはこれまでにそういう「体験」を6種類作っており「それそれが独自の特性を持つ」という。
いずれの機能もランナーとフィットネス専門家の指導を受けて開発されたとSöderströmは言った。それはつまり、実際に何度もランしたことを意味しており、彼が「今私は最も健康な開発チームを持っていると思う」と自慢する理由だ。
同社はNikeおよびRunKeeperとの提携も発表し、今年中に新しいSpotifyランニング体験を統合する予定だ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)