Spotifyの上場後の株価はこうなる

Spotifyがついに上場を申請した。しかし多くのIT企業のIPOと異なり、Spotifyは新株を発行して資金調達するのではない。代わりに投資家や従業員が保有している既存の株をニューヨーク証券取引所(NYSE)で公開取引できるようにする。

IPOではない、ということは投資銀行が株式発行を引き受けたり、IPO価格を決めたりすることもない。つまり、取引が始まったあとのSpotify株の価値を決めるのは公開市場だけだ。

しかし、SpotifyのF-1申請書類には、同社株がこれまで非公開市場取引されてきた履歴が公開されている。最新の非公開取引状況を見れば、公開市場で取引が始まったとき、株式がどのくらいの価値になるかを示すかなりよい目安になる。

下のグラフにあるように、2017年にSpotifyの株は非公開取引で37.5ドルから125ドルの間で取引された。これはかなり広い価格幅だ。しかし、最近2カ月の価格範囲は少し狭まっており、2018年1月、2月の株価は90~132.5ドルだった。

つまり、Spotifyが上場した際の価格は、幅広い投資家層に公開されることで需要が伸びることから高値(132.50ドル)に傾く可能性が高い。

もちろん需要が多ければ株価は高くなり、Spotifyの上場は大いに期待されていたことから、150ドル(あるいはそれ以上)まで上がっても不思議ではない。

SpotifyはF-1申請書で、これらの株価と株数はすべて40対1株式分割が反映されたものであることを指摘している。この分割は同社が、「当社の1株当たり価格をNYSEに新規上場する会社として一般的な水準に下げるため」に行われているものだ。

もちろん上の数字は単なる過去の価格推移であり、Spotifyが自身の株の価値を実際にどう考えているかを正式に表しているわけではない。Spotifyもこれを認めて、「ただし、この情報は当社の普通株に対する公開市場の要求とはほとんどあるいは全く関係がなく、NYSEにおける当社普通株の上場価格やその後の価格にも関係ない」と言っている

Spotify株は、NYSEで来月にも取引を開始する。銘柄コードは”SPOT”だ

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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