Statsbotは、Slackにビジネスデータを取り込む際に役立つチャットボットだ

Statsbotは、企業にデータを見るための新しい方法を提供する。それもSlackのチャットルームの中で。

共同創業兼CEOのArtyom Keydunovによれば、この製品は彼がリモートエンジニアリングチームのリーダーをやっていた際に着想を得たということだ。そのとき「Google AnalyticsやMixpanelのデータを、共同作業の場所、つまりSlackへ引き込めれば役立つだろう」と思いついたのだ(StatsbotはSalesforceのデータも引き込むことができる)。

Statbotは昨年、500 StartupsとBetaworks Botcampに参加しており、既に2万社にインストールされていると言っている。また最近、シードラウンドで160万ドルを調達している。このラウンドを主導したのはEniac Venturesで、他にはBetaworks, Innovation Endeavors、そしてSlack Fundが参加した。

Keydunovは、Statsbotの中で最も人気のある利用法の1つは、会議中の利用だと言っている。「データをその場で見ることができることは、本当に素晴らしく、不可欠で、そして本当に重要なこと」になり得るからだ。例えば、利用者のサインアップの傾向についての議論を始めたならば、Statsbotを使ってデータを即座に取り込んで、あなたの論拠を検証したり補強したりすることが可能だ。

Statbotを使って通知を受け取ることもできる。例えば、ボットにユーザーのサインアップをモニターするように命じれば、急激な増加や減少があったときに通知を送ってくる。

将来に向けて、現在KeydunovのチームはStatsボットの通知機能をよりスマートかつアクション可能なものにしようとしていると語った。単にマーケティングキャンペーンが費用を無駄にしていると告げる代わりに、Slackから直接そのキャンペーンを中止したりリスケジューリングしたりできるようになる。彼はまた、Statsbotは企業データの理解に対してもっとスマートにならなければならないと語った。そうして「なぜ上手く行かないものがあるのかとか、なぜセールスのトレンドが変化したのかとか … そしてトレンドの変化の直接の原因は何か?」といったことを説明できるようにするのだ。

「私たちがここでやりたいことは、複数のデータソースを横断して動作するStatsbotを作ることです。異なるソースをマージして、その交わる所に更に価値のある洞察を与えるのです」と彼は語った。

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(翻訳:Sako)

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TechCrunch Japan

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