T-Mobileは接続が確立していないにもかかわらず呼び出し音を鳴らしていた件でFCC〔連邦通信委員会〕と和解し、4000万ドルの制裁金を支払うことになった。T-Mobileのフェイク呼び出し音は顧客に携帯からの発信が相手先デバイスに接続しているという誤解を与えていた。同社は「長年にわたって数億回も〔偽の呼び出し音を〕鳴らしていた」と認めた。
この問題の背景はこうだ。携帯電話のユーザーが接続の悪い地域に通話を試みると、接続が確立されるまで何秒も待たされることがある。特にキャリヤがその地区をカバーしておらず、通話を地元の別のキャリヤに渡す場合などに顕著になる。T-Mobileもこれを行っていたが、それ自体はなんら問題ではない。辺鄙な場所に電話すると接続に時間がかかることがあるというだけだ。
しかし相手先電話に接続していないにもかかわらず呼び出し音を鳴らし、接続が確立されたかのような誤解を与える行為は禁止されている。これがT-Mobileが2007年からやっていたことだった。ユーザーがダイヤルした後、所定の秒数が経つと、T-Mobileのサーバーは自動的に「ローカル呼び出し音」を鳴らし始める設定になっていた。
これは単に不都合なやり方というだけでなく、2014年以降、はっきり違法になった。この年、FCCはRural Call Completion Orderを制定し、まさにこれ(FCCはfalse audible ringingと呼んでいる)を禁止した。
…発呼側キャリヤがこうした仕組みを採用した理由のひとつは、ダイヤル完了後なにも聞こえない時間が続くことによってユーザーに不安を与えるのを避けるためもあった。その結果、なんらかの理由で相手が電話に出ないのだとユーザーに誤解させることとなった。また通話相手側キャリヤ、あるいは中間のキャリヤに通話失敗の原因があるとユーザーに誤解させる原因ともなっている。
ローカル呼び出し音が禁止されてからユーザー、キャリヤはT-Mobileに対して苦情を申し立てていた。FCCの調査に対しT-Mobileは「この問題は是正済み」と回答していたが苦情は続いた。やがて 禁止が制定された後もT-Mobileは延々規則を破り続けていたことが明らかとなった。というわけで4000万ドルの制裁金で和解という羽目に至った。
T-Mobileは90日以内に(もしまだ止めていないなら)偽の呼び出し音を鳴らすのを止めるようシステムを改善する必要がある。また今後3年間、毎年FCCに対しコンプライアンスの状況を報告しなければならない。同意裁決の全文はこちら(PDF)。
画像:Justin Sullivan/Getty Images
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)