ソニー、ウルトラ低照度カメラ搭載の新XZ2 Premium発表

ソニーは今年2月のMWCのプレスイベントで次世代スマートフォンに超低照度対応カメラを搭載することを約束した。突然の発表はSamsungの最新のフラグシップモデルを牽制する意味だったに違いない。しかし同社が発表した最新モデルExperia XZ2の影も薄くするという皮肉な結果も招いた。しかし優秀なカメラを作れるのでなければソニーではない。

ソニーはこの約束を果たすべく、新しいXperia XZ2 Premiumを発表した。MWCで発表された時点ではまだあちこち未完成の状態だったと思う。ともあれPremiumの出荷は今年夏以降になる。

最終的にPremiumには通常のXZ2にはない機能が多数追加されたので、当然価格もそれに見合うものになるだろう。 アップグレードの中でも主要なものはやはりカメラだ(なにせソニーだ)。同社の発表によれば、Premiumeが搭載するウルトラ低照度対応カメラは静止画はISO 12800、ビデオも51200と高性能なものとなる。今朝(米国時間4/16)のプレスリリースによれば、 デュアル・リアカメラ( XZ2ではメインカメラが2台装備される)と独自のAUBE画像プロセッサーの利用によりこの能力が実現されたという。

このとおりなら印象は強烈だ。最近のSamsungの低照度対応カメラの能力をはるかに上回ることになる。私はソニーのスマートフォンの新モデルをいつも興奮して待つわけではないが、今回は期待が高まる。ソニーはいつもカメラの能力でわれわれを驚かせてきた。 実際、Xperiaの最大のセールスポイントもカメラだろう。残念ながらアメリカでの販売力はあまり強くない。

その他の新機能:ソニーのフラグシップモデルとしては当然だが4K HDRの高精細度ディスプレイとなる。動画撮影は4K、デザインは他のXZ2各モデルと共通で、これまでの角ばった直線的な箱型デザインが曲線を多用したスマートなものになる。バッテリーも3540mAhと強力でSnapdragon 845を搭載する。

ソニーのこれまでの戦略から考えて、この超低照度対応カメラはまずXperiaに搭載された後、社外に販売され他社製品に組み込まれ始めるだろう。しかもさほど遠くないうちにそうなると思う。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。