T-Mobileがサブ6帯による5Gサービスと対応端末2機種の予約を開始

5Gの問題は長い間、「卵が先か鶏が先か」という状況だった。もちろん次世代のワイヤレスネットワークへの移行は避けられないが、その展開は常に断片的だった。しかしT-Mobile(Tモバイル)は一斉に装置のスイッチを入れ、米国の3億2700万人の人口のうち2億人をカバーする全国エリアに5Gを展開する。

600MHzの低周波数のネットワーク(サブ6帯)が米国時間12月3日に稼働し、2019年における5G展開に関する約束を、ほぼ1カ月の余裕をもって達成した。さらに、OnePlusとSamsung(サムスン)の2機種の5G対応端末の予約注文も始まっている。OnePlus 7T Pro 5G McLaren Editionは、米国ではTモバイルが独占販売する。

これはOnePlusとしてはプレミアム機種だが、それでも900ドル(約9万8000円)という(比較的)低価格で手に入る。1300ドル(約14万円)のGalaxy Note 10 Plus 5Gと比べればの話だが。どちらも12月6日に正式発売され、新ネットワークに接続できるはずだ。

Tモバイルは5Gの展開に関して明らかに慎重だ。その代わり同社のネットワークは、競合他社のスポットごとにロールアウトするアプローチに対して、より広い範囲で利用できるようになる。ネットワークは他社ほどは高速ではないと予想されるが、より屋内へと電波が浸透する。これは重要な差別化要因だ。

CNETが指摘しているように、サービスはいくつかの点で断片的だ。既存の5Gミリ波ネットワークは、新デバイスでは利用できない。また、古いデバイスは新しいネットワークに対応しない。ただしこの状況は、TモバイルとSprint(スプリント)との合併を見越しているようだ。

5G分野でAT&TやVerizon(ベライゾン)と競争できる能力を獲得できるのは、この合併の大きなメリットである。しかし、4社のプレーヤーを3社に減らして競争力を高めるというのは、どうも疑わしい話だ。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

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TechCrunch Japan

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