TC Tokyo 2016「スタートアップバトル」勝者は小児科特化の遠隔医療相談サービス「小児科オンライン」

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東京・渋谷にて開催されている日本最大級のスタートアップの祭典「TechCrunch Tokyo 2016」。目玉企画の一つである、スタートアップバトルのファイナルラウンドが18日に行われ、114社が参加した書類審査、ファーストラウンドを通過したチームが自社プロダクトをプレゼンし、競い合った。

今年も立ち見が出るほど、大きな盛り上がりを見せたスタートアップバトルの勝者に輝いたのは、小児科に特化した遠隔医療相談サービス「小児科オンライン」を運営する株式会社Kids Publicだった。惜しくも優勝を逃したタウンWiFiには審査員特別賞が送られた。以下、優勝チームと次点チーム、その他のチームを登壇順に紹介する。

小児科オンライン(株式会社Kids Public):優勝、PwC Japan INFINITY賞

小児科に特化した遠隔医療相談サービス。平日の夜18〜22時、こどもについての質問や悩みをLINE、電話、Skypeで医師に相談することができる。予約の方法はシンプル。料金は初週無料だが、それ以降は月額980円かかる(※12月1日から月額3,980円に変更予定)。これからは健保、保育園を中心にtoB向けにビジネスを推進。”受診すべきか”を医師なしで判断できる遠隔医療システムの浸透を目指していく。

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タウンWiFi(株式会社タウンWiFi):審査員特別賞

公衆の無料Wi-Fiに自動で接続&認証してくれるアプリ。各キャリアが大容量データプランを開始し始めたが、多くのスマホユーザーにとって通信量過多による速度制限は未だに悩みの種だ。タウンWiFiは公衆の無料Wi-Fiに自動で接続することでスマホの通信量を削減。速度制限を解消する。現在、21万スポットが登録されており、月間4000万回接続されているという。「世界一の通信会社を目指す」と言うタウンWiFi。11月15日に韓国で1万スポットを対象にサービスを開始。今後、数年の間に海外30カ国でのサービス展開も目指していく予定だ。

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Refcome(株式会社Combinator):IBM BlueHub賞

社員の紹介による「リファラル採用」を活性化するサービス。日本でもリファラル採用が少しずつ浸透し始めてきたが、運用に課題を残す企業も多くある。Refcomeはそういった企業に向け、社員への人材紹介依頼機能や、協力した社員の管理機能、そして友人の招待を促すメッセージの作成機能を提供。これにより、人事、社員の双方に余計な手間がかからないリファラル採用が実現する。利用料は導入企業の社員数やコンサルティング内容によって異なるが月額7万〜10万円程度。サービス開始から4ヶ月ながら、IT業界はもちろんのこと、不動産・金融業界など様々な業界・業種で利用されており、需要の高さを感じさせる。

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Folio collection(株式会社FOLIO):AWS賞

リスク許容度に応じた分散投資を自動化する資産運用サービス。これまで難しいというイメージが先行し、リテラシーが高い人しかできなかった「投資」を誰もができるようにすることを目指す。10万円から分散投資が可能で、具体的には気になるテーマを選択するだけ。ショッピング感覚で投資をすることができるという。例えば、「新垣結衣」というテーマを選択すれば、新垣結衣に関連する魅力的な銘柄に投資される。サービスリリースは年内を予定。まずは国内証券の取り扱いから始めていき、海外証券などプロダクトの拡充を目指していくという。

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SCOUTER(株式会社SCOUTER):PR TIMES賞

転職希望者を企業に紹介することで報酬をもらえるソーシャルヘッドハンティングサービス。紹介者としてユーザー登録し審査を通過した「スカウター」が転職を希望する知人・友人を企業に紹介することを支援する。無事、採用が決まれば紹介者は転職者の年収の5%(最低15万円)を報酬として受け取ることができる。2016年4月に開始したサービスだが、スカウター登録者は1,000名、登録企業数は600社を超えているという。年内には雇用契約なしで人材紹介には当たらない活動ができるコースも用意し、副業が禁止されているビジネスマンでも参加できる形にすることを目指すそうだ。

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Diggle(タシナレッジ株式会社):FUJITSU MetaArc賞

企業の予算管理と資金シミュレーション業務を支援するサービス。Excelでの予算管理・予実比較は基本的に手作業のため人為的なミスが多く発生する。また、チェックにも時間がかかるなど非常に非効率な作業だ。Diggleは関数なしに月次の予算を作成することができる”予算策定機能”、複数の部門にまたがる予算をクリックだけで積上、比較することができる”予実対比機能”、さらに”資金シミュレーション機能”をフリーミアムモデルで提供。予算管理と資金シミュレーション業務をミスなく効率的に行えることを目指す。現在、事前登録者を募集中だ。

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投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。