理系学生のための採用プラットフォーム「LabBase」や、産学連携を加速する研究者データベース「LabBase R&D」など、研究者・理系学生の支援サービスを提供するPOLは11月15日、プレシリーズAラウンドで資金調達を実施することを発表した。第三者割当増資の引受先は、PKSHA Technology、個人投資家の千葉功太郎氏、松田良成氏(漆間総合法律事務所 所長弁護士)、森本千賀子氏(morich 代表)、御立尚資氏、岡野求氏(元FiNC CHO)ほか1名。調達金額は非公開だ。
POLが運営するLabBaseは、研究者版LinkedInとも言える、理系学生に特化したダイレクトリクルーティングサービス。多忙な理系学生が研究や論文内容を登録してアピールすることができ、企業は既存の採用サービスでは見つけづらい才能に直接アプローチすることができる。2018年11月現在、登録者数8000人を超え、一部上場企業からスタートアップ企業まで、約100社に利用されているという。
またLabBase R&Dは、共同研究先の候補となる研究者のデータを、企業が大学横断で検索し、コンタクトできるサービスだ。論文や受賞歴だけでなく、共同研究への姿勢やパートナーに求めること、これからやってみたい研究など、研究者の情報を詳しく確認できる。2018年5月に事前登録を開始し、企業と研究室のマッチング実績を積み重ねているそうだ。
POLは2016年9月、東京大学工学部に在籍する加茂倫明氏が、元ガリバーインターナショナル専務取締役の吉田行宏氏とともに創業した。2017年4月にはBEENEXTなどから5000万円を調達している。
ICC KYOTO 2018内で行なわれたスタートアップコンテストでは準優勝を受賞。また本日、東京・渋谷ヒカリエで開催中のTechCrunch Tokyo 2018スタートアップバトル・グループDにも、POLは出場を予定している。