Elon Musk率いるTeslaは、最新のセダンModel 3を顧客に届けることに全力を注いだ結果、第三四半期のトータル納車台数は8万3500台と前四半期の2倍になった。
うちModel 3の納車は5万5840台で、前四半期の1万8440台から大幅に伸び、ひとまず目標をクリアした。この数字はFactSetが調査したアナリスト見通しの5万6000台にはわずかに及ばなかった。
Teslaは火曜日に発表したレポートで、何千台もの車ー8048台のModel 3、3776台のModel SとModel Xーが今四半期の終わりまでに顧客に引き渡されることを強調した。Model SとModel Xを2018年に10万台納車するという目標に近づきつつある。
第三四半期には、顧客からの納車遅れの指摘と新しいModel 3のピックアップ方法をめぐって混乱があり、納車物流が大きなピンチとなった。Teslaが目標を達成するのを手伝うために、結局、何百人ものTesla車オーナーがModel 3が引き渡されるショールームに足を運ぶことになった。
何人かのアナリストが指摘する疑問点は、Teslaの型にはまらない生産と納車の方法が持続可能かどうか、ということだ。Edmundsの業界分析マネジャーJeremy Acevedoは、「Teslaの生産についての発表が救いとなった。第三四半期にModel 3を5万台生産したのはかなり画期的だ」と述べた。
「同社が、議論を呼ぶことではなく車を生産していることでニュースになるのを見るのは気持ちのいいものだ」とも発表文に記している。「ここで疑問となるのは、Teslaが本当にこのペースを維持できかどうか。特に、最近直面している納車が問題だ。Teslaのスーパーファンやオーナーが寛大にもTeslaをアシストするために時間をさいてボランティアしたが、これは必ずしもElonが前に進めるのに頼れる持続可能モデルではない」。
Teslaも納車に問題を抱えていることを認識していて、第四四半期で改善を図る計画だと述べている。第三四半期で始まった購入者の自宅またはオフィスへのデリバリーを拡大させる。
Teslaは第三四半期に8万台超の電気自動車を生産し、これは前四半期から50%も増えた。
今日発表された生産と納車の台数は、議論を呼んだMuskの“資金は確保した”ツイートで騒がしかったこの四半期の最後を飾るものとなった。このツイートによりMuskはSEC(連邦証券取引委員会)の捜査を受けることとなり、結局、証券詐欺で提訴された。MuskとTeslaは先週土曜日、SECと和解した。
第三四半期の生産詳細
・TeslaはModel 3を5万3239台生産した
・TeslaはModel SとModel Xを2万6903台生産した
・合計:8万142台
第三四半期の納車詳細
・Model 3は5万5840台
・Model Sは1万4470台
・Model Xは1万3190台
・トータル:8万3500台
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(翻訳:Mizoguchi)