TeslaのModel S P100Dは、未発売のFaraday Future FF91と0-60マイルのタイムで既に肩を並べる力がある。そしてこれは市販されている車に誰でも入手できるソフトウェアを使っての話だ。昨年末にTeslaが公開したイースターエッグ・アップデートのLudicrous+ソフトウェアでは、0-60マイルのタイムが2.389秒と、Tesla自身が公表している標準加速性能テストの現行最速をごくわずかに上回った。
テストに使用されたP100Dは、ソフトウェア、ハードウェア共に一切改造されていない、とテスト走行の様子をYouTubeで公開したTesla Racing Channelは言っている。Electrekの解説記事によると、これは現行の、路上走行可能な生産モデルのTesla車が、Faraday FF91の2.3秒に勝てる可能性があることを意味している。Faradayのタイムは、内装デザインを改造して重量を減らすことで実際に出荷される車よりも速くしたコンセプトカーが出したものだ。
Teslaは、Farady Futureに対してまだ直接返答していない。この電気自動車のライバルはラスベガスの発表イベントのステージ上でTeslaの名前を挙げ、Model SとModel X両車とのタイムトライアルまで申し込んできた。しかしMuskは、2.3秒というタイムは市販のModel SとLudicrous+アップデートで理論的に可能だと考えていると言っている。Motor Trendのテスト基準や、第三者によるこのデモを見る限り、その目標は十分に手の届くところにありそうだ。
ほとんどの人はこのモードを使わないだろうし、おそらくタイヤ等にもよくないだろう。しかこれは各EVメーカーが選んだ測定方法であり、見る者にとっても楽しい。ちなみにFaraday Futureは、その魅力的な加速性能を自慢しているFF91をこれから出荷しなくてはならない上、価格は30万ドルを超える可能性が高い。それこそ、Ludicrous+[ばかげている+]だ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)