Thirstieがドン・ペリニョンのオンデマンド配達を提供

酒配達スタートアップThirstieが、そのモデルに新たな工夫を加えている、アルコールブランドと直接連携して、オンデマンド配達を提供するというものだ。手始めにドン・ペリニョンが選ばれた。

2015年にThirstieについて書いたときには、スタートアップは既に配達を提供している近くの店舗から消費者がアルコールを買うことを可能にした。共同創業でCEOのDevaraj Southworthは、Thirstieは(Minibarのような他のスタートアップと競合している)現在の消費者サービスは引き続き提供すると語った。しかし、彼の焦点は他の場所へと移っている。

「私たちは少し戦略を変えて、よりエンタープライズまたはB2Bソリューションに近いソリューションを検討しています」とSouthworth氏は語る。「それは資本効率性を狙います」 — すなわち消費者たちを引き付けるために高いマーケティングキャンペーンを張るのではなく、Thirstieはドン・ペリニョンのような高い認知度をもつブランドを活用するのだ。

今回のケースでは、ドン・ペリニョンは(まずはニューヨークとマイアミの)消費者たちが、ボトルをドン・ペリニョンのウエブサイトで注文すると、1時間以内に配達されるようにする、というサービスのテストを行なっている。

「モエ・ヘネシーUSAによる継続的な市場イノベーションへの努力により、ドン・ペリニョンの1時間ラグジュアリー配達サービスが立ち上がりました。これにより、ドン・ペリニョンお飲みいただくお客さまたちに、お住いの場所でオンデマンドで即座に手に入れる喜びを味わう新しい道が拓かれたのです」とドン・ペリニョンの副社長は発表で語った。

Southworthは、Thirstieはこうした取引を扱うためのe-コマースプラットフォームを構築したが、実際の処理はThirstieに参加する各店舗によって行われると語った。

彼は、Thirstieのパートナーたちは追加の販売量そのものはあまり気にしていないのだと付け加えた。真の利益はそのデータにあり、ブランドがマーケティングキャンペーンの有効性をよりよく計測したり、消費者たちの好みを理解することを可能にする。最終的には、ブランドは「Netflixモデル」に従い「データに基づいた新製品の提供」を行うこともできると語った。

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(翻訳:Sako)

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TechCrunch Japan

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