TikTokがユーザーがコメントもできるストーリー機能のパイロットテストを実施中

Twitterは、そのストーリー機能である「Fleets」(フリート)を閉鎖したようだが、一般に「ストーリー」と呼ばれる投稿機能はその他のソーシャルプラットフォームを今後も侵略し続けるだろう。TikTokは米国時間8月4日、TikTok Storiesという新機能のパイロット版をテスト中であることを確認した。TikTokのコミュニティは、この機能を使って自分たちのクリエイティブなアイデアの、また別の表現形式を探求することができる。

同社によるとこの新機能は、ビデオやデュエット、Stitch、LIVEなどと並ぶ投稿形式の1つとなり、他のものに置き換わるわけではない。

ただしこのパイロット版のテスト期間は発表されていないし、最終的に必ず本番ローンチするとも同社は言っていない。テストがすでに数日間行われていることは確かだが、数週間や数カ月ではない。利用できるのはごく一部の、米国以外の市場でであり、TikTokユーザーの反応を見たりフィードバックを得ることが目的だ。

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現在の機能たちがそのまま一般公開されるものになるかはわからないため、注意が必要だ。

本機能は、ソーシャルメディアのコンサルタントMatt Navarra(マット・ナバラ)氏が発見した。ソーシャルメディアの新機能を最初に見つけるのは、だいたい彼だ。今回は、数名の情報筋が彼のところにTikTok Storiesのスクリーンショットと称するものを持ち込んだが、それは偽情報かもしれなかった。

しかし、そのタイミングが絶妙だった。Twitterがフリートを閉鎖したばかりだし、それはストーリー機能(寿命が短いコンテンツ)をソーシャルプラットフォームに持ち込む試みにおいて、かなり大きく目立った失敗だった。しかもSnapchatやInstagram、Facebookそれに最近ではPinterestなど、その他の人気アプリではほぼ成功していた機能だ。

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TikTok Storiesが動いているところのスクリーンショットや動画を見ると、その感触は他のプラットフォームのストーリー機能とよく似ている。

画面左側の新しいナビゲーションバーの上にあるカメラボタンをクリックして、初めてのストーリーの作成を開始する。テキストやステッカーを加えたり、音を挿入したり、コンテンツにエフェクトを適用することもできる。他のプラットフォームと同様、ユーザーはビデオを録画したり写真をアップロードできる。写真の場合TikTokではユーザー自身の大きなカメラロールを利用するので、ビデオの場合よりはコンテンツが豊富になる。

TikTok Storiesが他と違うのは、クリエイターのコンテンツにユーザーがコメントできることだ。説明によると、コメントは公開制であるため、友だち同士でお互いのコメントを見ることができるし、今、どのストーリーを何人見ているかわかるタブがある。それらのユーザーを自分がフォローしているか、いないかもわかる。ボタンをクリックして、自分もその人をフォローすることもできる。

TikTok Storiesも24時間で消える、とアプリのチュートリアルにある。

他のクリエイターのStoriesを見たければ、新たなサイドバーをスクロールして、お目当てのクリエイターのアバターをタップする。これではまるで、Twitterのフリートバーの縦バージョンだ。クリエイターのプロフィール写真の周りにあるブルーのリングまで同じだ。

StoriesをTikTokに追加すると、頻繁にTikTokに投稿しない人やまったく投稿しない人でも、簡単なわかりやすい方法でTikTokを使い始めることができる。またクリエイターには、自分の本格的な作品としてのビデオの合間に、ファンと気軽に対話できる方法が提供される。

TikTokにとっては、広告スペースが増えるというメリットがあるが、Storiesではコンテンツが短時間で消えるため、コミュニティガイドラインを出し抜く企みがいろいろ登場するかもしれない。また、そのあたりの調整は難しそうだ。

FacebookがオーナーであるInstagramは、ReelsでTikTokをもろにコピーしようとしたため、それに対する反撃の意味もありそうだ。

TikTokは、TikTok Storiesが狙う市場については、何も述べていない。スクリーンショットや説明の言語は英語であり、Androidのスマートフォンだけだ。

StoriesはTwitterでは失敗したが、そもそもそれは、TikTokのようなリッチでクリエイティブなツールを使えるプラットフォームではない。対してTikTokは、今後も、ユーザーが自己表現のために使える、いろいろなツールを探求していくだろう。もちろん表現形式も、ビデオやライブストリーミング、他のユーザーとの対話などさまざまであり、今度はその中に、寿命の短い短編のコンテンツが加わったのだ。

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カテゴリー:ネットサービス
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(文:Sarah Perez、翻訳:Hiroshi Iwatani)

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TechCrunch Japan

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