TikTok(ティックトック)の親会社であるByteDanceは、広告やライブストリーミング販売に依存する事業の多角化を目指して、ヘルスケア産業へ参入する。コンテンツアルゴリズムを得意とする同社はマウンテンビュー、上海、北京全域でAI創薬の人材募集を開始したことが、同社の求人ページにて明かされた。
求人情報には「弊社のチームに参加し、AIアルゴリズムを駆使した創薬と製造の最先端研究を行う人材を募集しています」と書かれている。
この創薬チームはインターンを含む少なくとも5つの職種で募集をしており、同チームはByteDance AI Labに所属する。AIに特化した研究開発部門はTikTokの中国版であるDouyinのように、ByteDanceのコンテンツサービスを提供するために2016年に設立されたが、ショート動画に応用される機械学習技術から恩恵を受けることができるため、医薬品にその範囲を広げたのは驚くことではない。
ByteDance AI Labのウェブサイトには、「AIの研究分野の数を考えると、これらの新技術の応用範囲は当社の製品ポートフォリオのあらゆる分野で見ることができる」と説明されている。
5つの創薬研究職はすべてコンピュータサイエンス、数学、計算生物学、計算化学などの関連分野の博士号を求めている。求人情報によると応募者はデザイン、識別、シミュレーションなどの創薬開発に携わることになるという。
この件に関するByteDanceからのコメントは得られていない。
他の中国の大手テクノロジー企業も、同様の動きをヘルスケア分野で見せているる。Tencent(テンセント)のAIを活用した薬剤チームは、同社のAI Labの下で少なくとも2019年8月以来、積極的に研究結果を発表してきた。Baidu(バイドゥ)は、創薬とAIを活用した診断に焦点を当てた新しいバイオテクノロジースタートアップのために20億ドル(約2070億円)を調達する計画だと、Reutersが9月に報じている。Huawei(ファーウェイ)もクラウドコンピューティング部門を通じて、創薬や医療画像の分野にも取り組んできた。
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カテゴリー:ヘルステック
タグ:ByteDance、創薬
画像クレジット:Mattza / Flickr under a CC BY 2.0 license.
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(翻訳:塚本直樹 / Twitter)