ByteDance(バイトダンス)は、Financial Times紙による早ければ来年の第1四半期に香港で株式を公開する計画であるとの報道に反応した。「第1四半期に香港で上場する予定の噂には、まったく真実はない」とTikTokを運営する同社の広報担当者は述べた。
同紙の報道によると、2012年に設立され、ソフトバンクを含む投資筋からの支援を受けているByteDanceは、上場の準備に向けて法律事務所K&L Gatesと契約し、最高法務責任者と元米国担当者を直接雇用し、TikTokが米国のユーザーのデータを中国当局に引き渡すことを強制されるという「国家安全保障上のリスク」を招く可能性があるとする米議員の懸念に対処しているという。
ByteDanceがIPOに向けて準備しているという推測は、同社の評価額を世界で最も価値あるスタートアップとなる750億ドル(約8兆2000億円)〜780億ドル(約8兆5000億円)へと押し上げた、30億ドル(約3300億円)の資金調達ラウンドを完了した昨年から始まった。
ByteDanceのアプリには、中国版TikTokに相当するDouyin、ニュースアプリのToutiao、そして同紙によればIPOの準備に向けて販売が計画されていル米国市場向けニュースアグリゲーションアプリのTopBuzzも含まれている。
9月のReuters(ロイター)の報道によれば、ByteDanceが今年上半期に70億ドル(約7600億円)から84億ドル(約9100億円)の収益を上げ、6月に計上したとされている。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)