TikTokがファンからの質問にクリエイターがテキストと動画で答える「TikTok Q&A」を正式公開

2021年1月、TikTok(ティックトック)が新しいQ&A機能をテストしていることがわかった。クリエイターがファンの質問にテキストやビデオを使って直接回答できる仕組みだ。米国時間3月4日同社は、この機能を世界で一般公開したことを発表した。正式にTikTok Q&A(ティックトック・キューアンドエー)と名づけられた新機能を使うと、クリエイターは自分へのコメントをQ&Aクエスチョンに指定できるようになり、その質問にテキストコメントまたは動画によるリプライで回答し、自分の略歴へのQ&Aプロフィールリンクなどを付けることができる。この機能はライブビデオでも使用できる

TikTok Q&Aは、すでにクリエイターたちが同プラットフォームを視聴者との対話に使っていたやり方から生まれた。動画を投稿した後、視聴者がそのコンテンツについて質問することがよくある。クリエイターはそんな質問に対してコメント欄で回答したり、もっと複雑なことを話したいときには別の動画を投稿することもある。

新しいQ&A機能は、このプロセスを定型化することで、クリエイター(中でもファンの多い人)が特に興味深い質問を見つけて回答する作業をやりやすくするものだ。

画像クレジット:TikTok

Q&Aを使うには、まず新しいオプションを使ってコメントをQ&Aに指定する。そのためには、コメントのテキスト入力欄の右側にあるQ&Aアイコンをタップする。するとコメントにはアイコンと「Asked by」の後に質問した人のユーザー名が続くテキストがラベルづけされる。こうしてクリエイターは自分の動画に付いたコメントの長いリストを見るのが楽になる。

さらに、指定された質問は新設されたQ&Aページにも表示され、質問と回答が集約される。ユーザーはこのページを見て、過去の質問やすでに回答された質問を見たり、自分で質問を追加したりできる。

クリエイターは以前と同じようにテキストまたは動画でQ&Aに回答するので、手順は以前と変わらず新たに覚えることはほとんどない。

Q&Aコメントをスタンプとして自分の回答に付加することもできる。新しいビデオには最初に質問のあった元の動画へのリンクがあり、これは今のコメントスタンプの使い方と同様だ。

新機能はTikTok LIVE(ティクトック・ライブ)でも利用可能で、クリエイターはストリーミングのチャットに入ってくる質問を別パネルで簡単に見ることができる。

画像クレジット:TikTok

新機能の公開にともない、Q&Aプロフィールのリンクをクリエイターのプロフィール略歴に追加できるようになった。ユーザーはそこから整理されたQ&Aページに飛ぶことができる。

テスト期間中、この機能を利用できたのは、フォロワーが1万人の公開アカウントを持ち、オプトインしたクリエイターだけだった。3月4日、TikTokはクリエイター・アカウントを持つ全ユーザーが利用できるようになったと発表した。

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自分のプロフィールで新機能を有効にするためには、Settingsのプライバシーページを開き、「Creator」を選び、「Q&A」をタップ、次に「Turn on Q&A」をタップする(クリエイターアカウントをまだ持っていないユーザーは、settingメニューで自分で有効にできる)。

新機能はTikTokアプリの最新バージョンとともに全世界のユーザーに公開されている、と同社は述べている。

@tiktokYou can now ask and answer any questions on LIVE with the new Q&A feature. Check it out now!♬ original sound – TikTok

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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