Tinder、Spotifyと提携して新機能「ミュージックモード」を開始

Tinder(ティンダー)はSpotify(スポティファイ)と提携し、ユーザーがプロフィールをチェックしているときに、相手が選んだ曲を30秒間ループで聞くことができる新機能「Music Mode(ミュージック・モード)」を開始した。Spotifyのアカウントをリンクし「Anthem(アンセム)」と呼ばれる選曲をTinderのプロフィールに追加したユーザーは、ミュージックモードに入ることができる。なお、TinderとSpotifyは、ユーザーがプロフィールに音楽を加えることができるAnthem機能を開始するために2016年に初めて提携していた。今回の最新の統合は、ユーザーが潜在的な相手のお気に入りの曲を発見するための新しい方法だ。

ミュージックモードは、今後数週間のうちに、Spotifyが利用可能なすべての市場で、Tinderユーザーにグローバルに展開される。この新機能は、Tinderのインタラクティブな「Explore」ページに表示される。Tinderは、この新機能が、音楽と人のつながりの自然な結びつきの上に構築されており、ユーザーが音楽の好みを通じてつながることを可能にすると述べている。

「ミュージックモードによって、ユーザーは、パーティーで自分と同じ曲を好きな人がいることを知ったときの感覚を体験することができます」とTinderのプロダクトイノベーション担当副社長であるKyle Miller(カイル・ミラー)氏は、プレスリリースの中で述べている。「歌は深く個人的なものであり、ミュージックモードは、音楽を通じて何か新しいことを引き起こす場所です」。

同社によると、Z世代のTinderユーザーの約40%がすでにAnthemをプロフィールに追加しており、追加するとマッチ数が10%近く増加するとのことだ。

今回の発表は、ユーザーが新しい方法で相手と関わることができるよう、Tinderが新機能を展開していることを受けたものだ。例えば、前述の新しいExploreセクションでは、イベントの紹介や、興味でマッチする相手を発見する新しい方法を提供している。また、ユーザーは、マッチングが成立する前に、相手と簡単な会話をすることができる。また、同社は、「Plus One(プラス・ワン)」機能も新たに追加した。この機能により、ユーザーは、自分が結婚式に参加する相手を探している、または結婚式に参加したいと思っていることを伝えることができる。

Tinderは2021年11月、アプリ内のインタラクティブなイベント「Swipe Night(スワイプナイト)」を復活させた。このイベントでは、マッチングやチャット以外に、ユーザーが打ち解けるための別の方法が用意されており、今回は「whodunit(フゥダニット)」と呼ばれる殺人事件をテーマにしている。Swipe Nightは、Exploreセクションから利用できる。また、このセクションでは、スピードデートのように時間を区切ってリアルタイムでチャットできる「Hot Takes(ホット・テイク)」や、同じ趣味を持つ人と出会える「Passions(パッション)」なども利用できる。

画像クレジット:Tinder

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(文:Aisha Malik、翻訳:Yuta Kaminishi)

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TechCrunch Japan

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