また一つ、デジタル通信をもっと楽しくするメッセージング方法が生まれた。ToymailはWi-Fi内蔵の人形で、スマートフォンアプリを通じて親子で会話ができる ― メッセージは人形の声で再生される。安い携帯電話を与えて電話すればいいだろうって? もちろんそれも可能だが、Toymailの「メールマン」人形ほど可愛いくもないし楽しくない。
アイデアは、親と子のデジタル対話にちょっとマンガ的な楽しみを注入し、子供たちが早くから画面や携帯にハマらないよう、実物のおもちゃで遊ぶチャンスを与えようというものだ。メールマン人形には5種類のキャラクターがあり、いずれもメールボックスと動物をかけ合わせたような格好をしている。
遠方からメッセージを送れる可愛いらしい物体は、Toymailが初めてではない。今はなきNabaztagが思い出される。Toymailのメールマンたちには、Little Printerと重なる部分もある ― ただし、あちらが小さなロール紙を吐き出していたのの対して、メールマンの指令は純粋な音声だ。
Toymailの会話は一方向だけではない。子供たちはメールマンの背中にあるボタンを押して、最後のメッセージに返信できる ― 子供からの返信はアプリで再生される。アプリを通じて承認された人だけがメールマンとつながることができるので、見知らぬ他人がメッセージを送ることはできない。
そして、もし言うことがなくなった時には、Daily Toymailerサービスに登録しておけば毎日人形宛にメールが送られ、子供の名前を呼んだり歌ったりお話や有名なセリフを教えてくれる。
Toymail開発チームの片方、起業家でMIT出身のGauri Nandaは、かつてあのキュートだが厄介なClockyを考え出したことがある。目覚し時計に車輪のついているので、手の届かないところに転って、止めるにはベッドから出なくてはならない。
Toymailは、市場に出すためにKickstarterで6万ドルの調達を目標にしている。本稿執筆時点で、2万ドルを達成しつつあり、残るは14日間だ。
メールマンは、Kickstarterで50ドル支援すると手に入りiOSアプリは無料(Android版は計画中)だが、日々使用するための費用が別にかかる。人形にメッセージを送るためには、バーチャル切手を買う必要がある。切手1枚でメッセージを送ることができ、50枚綴りの切手は99セント ― あるいは、月間2.99ドルで無制限に送れる。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi)