Twitter、@リプライ等の複雑なルールを改訂へ

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Twitterは新規、既存ユーザーどちらにとってもひどく混乱しやすいサービスだが、同社は今日、厄介の原因と考えられるルールを再検討する計画だと言った。

株主宛のレターによると、変更されるのは @リプライと.@name 記法等のルールだ。詳細は未だ不明だが、これはかなり重要な変更であり、最近の同社の取り組みとも合致している ― サービスの複雑さを減らし、新規ユーザーにとって心地よく、寛容にすることだ。

「これまでの会話、リプライ、および .@name の記法は実に難解で誰も理解していないので、改善する必要がある」とCEOのJack Dorseyは決算会見で語った。「われわれは中核サービスの改訂に大きな力を注いでおり、サービスを複雑にしている原因追究に取り組んでいる」

株主宛のレターは次の通り:

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これは、理論上、少なくとも「Twitterカヌー」問題には対処するものだ ― 会話に参加する人が増えると、@リプライのハンドル名が文字数を占めて、リプライの中身がどんどん短くなって複雑な考えを伝えることが事実上不可能になる現象。

リプライの@name は文字数にカウントすべきでないと考える人は多い。もしTwitterがこの変更を行えば、スレッドに何人参加していようとも、自由に140文字を使えるようになる。

Twitter Canoe

@リプライのスレッドに参加する人が増えると、140文字制限の大部分をハンドル名が占めてしまい、ごく短い返信しかできなくなる

また、慣れないTwitterユーザーによく見られるのが、ツイートの最初に誰かの@nameを書いてしまうことだ。そうするとツイートがリプライと見なされ、メンションされた人の共通フォロワーにしか表示されなくなる。フォロワー全員に伝えるためには、ツイートの先頭は@ではなくピリオド等別の文字にする必要がある。Twitterは、ユーザーが発信しようとしているのがツイートなのかリプライなのかを、明確に示す視覚表現を提供すればよい。

Twitterは今日(米国時間2/10)第4四半期決算を報告し、ユーザー数の伸びは横ばいで、SMSユーザーを除くTwitterの中核はむしろ縮小していることがわかった。つまりTwitterは、新規ユーザーにとって使いやすいサービスにして、成長を再燃させるためならあらゆる手段を試す必要がある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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