Twitterがストーリーズ機能の「フリート」を日本で公開

Twitter(ツイッター)版のストーリーズ機能「Fleets(フリート)」が日本にもやってきた。ユーザーが24時間で自動的に消滅する一過性コンテンツを投稿できる新機能だ。Fleetsは以前からブラジル、インド(未訳記事)、イタリア、および韓国で提供されているが、日本は世界第2位のツイッター市場として知られており、推定5190万人のユーザーがいる。

日本は売上でも世界第2位で、広告収入が大半を占めている。2020年第3四半期、日本は1億3240万ドル(約139億4000万円)の売上を記録し、米国の5億1260万ドル(約539億6000万円)に次ぐ第2位だった。

ツイッターは新機能の実験をよく行う。スレッドの新しい管理方法を公開プロトタイプでテストしユーザーのフィードバックに応じてプログラムを変更したこともある。ただし、試した機能がすべて正式公開されるわけではない。

それでもFleetsを日本へも拡大したことはツイッターのこの機能への関心が時間とともに消滅したのではないことを表している。Fleetsがツイッターの世界最大市場、米国にやってくるのも時間の問題だろう。

とはいえ、おそらく米国はFleetsが切り崩すのに一番苦労する市場だろう。ここにはソーシャルメディアアプリがどれも同じようになり始めていることを懸念するユーザーが大勢いるからだ。

どんな機能であれ、1つのプラットフォームで爆発的に成功するとすぐにほかの全員が後を追う。その昔、我々は「フィード」フォーマットでこのトレンドを見てきた。Facebook(フェイスブック)のニュースフィードをモデルにしたものだ。Snapchat(スナップチャット)が広めたストーリーズフォーマットがその次だった。そして現在、Instagram(インスタグラム)やSnapchat(スナップチャット)などのアプリはそれぞれの短編ビデオ機能でTikTok(ティックトック)を食い物にしようとしている。

その結果、どのアプリも自分たちの何が特徴なのかを見失いつつある。

ツイッターはといえば、歴史的に他のソーシャルネットワークを模倣することに関しては遅いほうだ。実際、ストーリーズを導入したのも最後の部類だ。いまやどこもかしこも、LinkedIn(リンクトイン)にさえもストーリーズがある。

加えて、ツイッターの場合、ストーリーズ機能は最終的に他のプラットフォームとは異なる目的を提供することになるかもしれない。

質の劣るコンテンツ(つまりはフィードの目立つ場所に載せるには値しない記事)を投稿する方法を提供するのではなく、Fleetsはツイッターの公開の場という性質に馴染めないと感じていた人たちに、初めて投稿するきっかけを与える可能性がある。あるいは、少なくとも、ユーザーのコンテンツ発信と滞留時間を増やす効果はあるかもしれない。

ツイッターのFleetsは他のプラットフォームのストーリーズ機能とおおむね同じ使い方だ。ユーザーは「+(プラス)」ボタンをタップしてテキスト、写真、GIFアニメ、あるいはビデオを投稿する。見る側はジェスチャーを使って他の人が投稿したFleetsを閲覧する。アプリのホームのトップに表示されるところも他のプラットフォームのストーリーズと同じだ。

ツイッターはTechCrunchに、日本の全ユーザーが近々自分のアカウントでFleetsを利用できるようになる、と述べているが米国での公開の時期については言及しなかった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook