TwitterがRevue買収直後からニュースレター機能統合を準備中

Twitter(ツイッター)はニュースレタープラットフォームのRevue(レビュー)買収を2日前に発表したばかりだが、すでにTwitter.comウェブサイトへの統合を開始した。どうやらTwitterのサイドバーナビゲーションのBookmarks(ブックマーク)、Moments(モーメント)、Twitter Ads(Twitter広告)などのオプションに追加されるようだ。また同社は、Twitterユーザーに新製品を宣伝する新しい方法を準備中であり、広告主がユーザーにリーチする新しい方法を提供することを約束した。

一連の調査結果は有名リバースエンジニアのJane Manchun Wong(ジェーン・マンチュン・ウォン)氏が見つけたもので、直近の買収に関して会社が何か準備をしているのではないかとTwitter.comウェブサイトを詳しく調べた結果だ。

彼女が見つけた開発中のポップアップ・プロモーション・メッセージによると、近くTwitterはRevueのさまざまな利点として、ニュースレターの作成とスケジューリング、ツイートの埋め込み、メールアドレスリストのインポート、ユーザーエンゲージメントの分析、および有料フォロワーから得られる報酬などを宣伝するようだ。メッセージがまだ早期テスト段階にあることは明らか(誤字もあった!)だが、TwitterがRevueをTwitterプラットフォームに統合し、著名ユーザーが実質的に自らのリーチを収益化する方法になることを示唆している。

現在ポップアップメッセージの「Find Out More」ボタンを押すと、Twitterユーザーはウォン氏の見つけたRevueウェブサイトにリダイレクトされる。

また、ウォン氏はTwitterが「Newsletters」をTwitterサイドバーメニーの新たなナビゲーション項目にしようとしていると指摘している。残念ながら現在 Explore(話題を検索)、Notifications(通知)、Messages(メッセージ)、Bookmarksなどのあるトップレベルメニューではなく、表示されるのは「…」のMore(もっと見る)メニューから利用するサブメニューの中だ。

RevueとTwitterメインプラットフォームとの密な統合は、将来同社がニュースレター市場で興味深い競争優位性を得られる可能性を秘めている。Twitterが新たな音声サービスであるTwitter Spaces(ツイッター・スペース)もニュースレター購読者とつながる方法として利用できるというヒントを与えていることからも予想できる。

Twitterは発表の中で、「ライターが会話を主導する新たな設定」について読者に説明している。おそらくこれは、TwitterユーザーがTwitterの新サービスでニュースレターを発行できるようになるだけでなく、既存のフォロワー基盤を収益化し、Twitterの組み込み機能を通じて新たな読者を見つけ、Spacesのチャットを通じて日々読者を獲得できるようになることを意味している。有料ニュースレターの手数料が5%に値下がりすることと合わせて、多くのライターがTwitterの潜在的優位性を正当に評価し始めている。もし、ためらう理由があるとするなら、企業買収をフル活用することにかけてのTwitterの芳しくない評判だろう。

Twitterはウォン氏の調査結果に関するコメントを拒んだが、これらの機能は現在同ウェブサイトでまだ公開されていないことを承知している。ウォン氏は、TwitterモバイルアプリへのRevue統合については何も兆候を見つけていない、と本誌に語った。

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(文:Sara Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook

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