Twitterの海外売上は年々大きく伸びており、同社の2013年上半期の海外売上は、2012年通年よりも多かった。Twitterの2012年海外売上は5300万ドルだったが、2013年第1、第2四半期の海外売上は計6280万ドルだった。
同社のS-1資料によると、Twitterは「プロモーション製品」を20ヵ国以上で販売している。これは、Twitterにとって自国市場を上回るサービス収益化が可能であることを示唆している。今や世界中のユーザーは同社にとって価値を持っている。利用統計のためだけではない。
海外売上が総売上に占める割合も伸びており、2012年には総売上の17%だったが、2013年上半期は25%が海外だった。これは会社にとって健全であり、大手企業の仲間入りをしながらも成長可能性を維持していることを明示している。
Twitterは、Facebookと同じく、売上の大きな部分をソーシャル製品のモバイル利用から得ている。しかし同社は、現在モバイルが同社の強味である一方、やはりモバイルに強いライバルたちが、自社の利用や売上の成長を鈍化させる可能性をはっきり言っている。
以下がTwitterのS-1に書かれた、同社の成長を損う可能性のあるサービスだ。
リアルタイムなコミュニケーションを提供する現地のウェブサイト、モバイルアプリケーション、およびサービスによる競争の激化。例えば、中国のSina Weibo、日本のLINE、および韓国のKakaoは、すでに成長を果たし、地理的拡大を続けていく可能性がある。
もしこれらのサービスが、Twitter同様多くの市場に拡大すれば、Twitterの利用、即ち広告販売力を低下させる可能性がある。Twitterは今後さらに多くの国で広告を販売する計画であると宣言しているが、もしLineやその同類によって進出が遅れれば、Twitterの成長は停滞する恐れがある。
Twitterは、すでにモバイルの会社であり、急速に国際企業になりつつある。これはアジアにおけるスマートフォンの普及を踏まえれば当然ともいえる。しかしTwitterは、最大のポテンシャルが期待される市場で、最大の逆風に曝されることになりそうだ。
トップ画像提供:Shawn Campbell
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(翻訳:Nob Takahashi)