Twitterはフィリピンで行ったトライアルの成功を受け、”軽量版”アプリの世界展開を決定した。アンドロイド向けの「Twitter Lite」は、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、中東、南米の計24ヶ国でリリースされる予定だ。
同社はこれまで、「Facebook Lite」のような途上国向けのアプリの開発に取り組んできた。Twitter Liteではデータ消費量が最小化されているため、通信費用の高い地域でも消費者はTwitterを利用しやすくなる。
さらに同アプリは、通信速度が遅い環境でも情報を早く読み込めるような仕組みになっている。これに関し、Twitter Liteは2Gや3Gのような「不安定なモバイルネットワークに強い」と語る同社。アプリのサイズ自体も3MBを下回っているので、ユーザーはストレージ容量を節約できる。
Twitter Liteが利用できる地域は次の通り。アルジェリア、バングラデシュ、ボリビア、ブラジル、チリ、コロンビア、コスタリカ、エクアドル、エジプト、イスラエル、カザフスタン、メキシコ、マレーシア、ナイジェリア、ネパール、パナマ、ペルー、セルビア、エルサルバドル、南アフリカ、タイ、チュニジア、タンザニア、ベネズエラ。
Twitterによれば、フィリピンでのトライアル期間中には、現地ユーザーのツイート数が50%以上も増加したという。
Twitter Liteのリリースを受けて、海外のTwitterユーザーの数はさらに増えていくだろう。ちなみに現在の総MAU(月間アクティブユーザー数)は3億3000万人で、そのうち8割がアメリカ国外のユーザーだ。
同社の株主もその様子を注視している。というのも、Twitterの株価は数年間上下し続け、過去1年間でようやく安定期に入ってきたのだ。とはいっても、現在の株価20.58ドルは、2014年初頭の最高値69ドルの3分の1でしかない。
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(翻訳:Atsushi Yukutake)