パロアルトで行われたイベントStrictly VCで、著名なVCのMarc Andreessenが、突然Twitterを去り、過去の全ツイートを削除した理由を述べた。
“体重が50ポンド減った気がするな。鳥になったみたいだよ”、と冗談っぽく言うが、‘鳥’とはTwitterのロゴのことだろう。
彼はTwitterで非常に熱心にツイートしていたから、彼の離脱を意外に思う人たちもいる。Andreessennは彼のいわゆる“tweetstorms”(ツイート嵐)で、政治に関する意見(彼はTrumpが嫌い)から、シリコンバレーに影響を与える最新ニュースに対する見解に至るまで、あらゆる発言をシェアした。
しかし彼のその率直さは、ときどき彼をトラブルに巻き込んだ。今年のはじめにはインドに関する物議を醸す意見を述べ、そのことをFacebookに嫌われた。彼は、Facebookの取締役だ。
Andreessenはまた、テクノロジー企業のIPOが最近ますます難しくなっている、と主張した。“20年前に比べると上場はものすごく困難だ”、と述べ、最近は投資家による詮索がますます厳しくて、それはまるで一種の“刑罰だ”とまで言った。企業が四半期の成績ばかり気にするようになると、“長期的な目標は視界から消えてしまう”、と嘆いた。
しかし投資家としての彼自身は、自分のポートフォリオに関してはきわめて楽観的で、A16zの後期段階の企業の多くがIPO近し、を匂わせた。スタートアップというものは、“最終的には上場企業になるしかないんだ”、と彼は言う。
Andreessenは、きわめて活発だったM&A環境についても語った。彼によるとそれは、“これまでとは違う買い手による新しい現象”であり、Under ArmourやGMのようなテクノロジー系でない企業がVCに支えられたスタートアップを買っていることを挙げた。
また彼は、Andreessen Horowitzの途上的(in-progress)投資と、Sequoiaのような完成(completed)投資のリターンを比較した最近のWSJの記事についても述べている。彼はA16z型の投資を擁護するが、それでも、“世界で最良のベンチャーキャピタリストでさえ、ほとんどの案件が空振り三振アウトだ。それがVCという生き物の、ふつうの生態だ”、と認める。