米国時間10月15日、Uber(ウーバー)はインドでエンジニアを225人雇用しているところで、重要な海外市場であるインドで技術チームを強化していると述べた。同社は数カ月前に全世界で数千人の人員を削減していた。
インドではOlaと競合しているUberは同日、Amazon(アマゾン)でエンジニアリング担当ディレクターを13年近く務めたManikandan Thangarathnam(マニカンダン・タンガラスナム)氏をバンガロールにある同社プラットフォームのエンジニアリングチームのリーダーとして雇用したと発表した。9月にUberは、インドで140人のエンジニアを雇用する予定だと発表していた。今回は、さらに85人を追加で採用している途中だと述べた。
トップクラスのエンジニアたちがここ数カ月でUber Indiaを去りGoogle(グーグル)やアマゾンなどのテック大手に移ったことが、今回の動きにつながっている。最近Uberを退社したシニアエンジニアはTechCrunchに対し、同僚の多くがインドでのUberの将来に自信を持てなくなったと語った。
Uberは、インドにおける技術拡大計画は世界中のたくさんの都市でモビリティとデリバリーを「もっと利用しやすく」し、交通の「バックボーン」にするという同社のビジョンに沿うものだと述べた。
最近、グローバルのファイナンステクノロジーチームを率いるシニアディレクターとしてJayaram Valliyur(ジェラム・バリユー)氏も雇用した。同氏もアマゾンに14年間勤務していた。
7月にニュースサイトのThe Informationは、エンジニアリングの従業員をインドに移すというDara Khosrowshahi(ダラ・コスロシャヒ)CEOの計画をコスト削減のためと報じた(The Information記事)。この記事には、コスロシャヒ氏の計画は社内で議論を呼んだと書かれていた。
Uberで長く最高技術責任者を務め2020年4月に同社を去ったThuan Pham(トアン・ファム)氏(未訳記事)は、インドで短期間に多数のエンジニアを雇用するには「質の低い応募者を採用しなくてはならない」と忠告したと言われている。
UberとOlaはともにインド第1位のライドシェアサービスであると主張している。しかし両社に投資しているSoftBank Vision Fundの責任者であるRajeev Misra(ラジーブ・ミスラ)氏は9月に、インドではOlaがUberに対し「わずかなリード」を続けていると述べた。
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(翻訳:Kaori Koyama)