Uberが公共交通機関向けソフトウェア開発のRoutematchを買収

Uber (ウーバー)は米国7月16日、公共交通機関にオンデマンドサービスやルート最適化などのソフトウェアを提供しているアトランタ拠点のRoutematch(ルートマッチ)を買収したと発表した。この買収で配車サービスのUberは自治体にSaaS関連のサービスをさらに提供することになる。

Uberは買収条件を明らかにしなかった。しかし何人かの才能ある人材を獲得するためのいわゆる「acqui-hire」(アクハイヤー)ではなく、500以上の公共交通機関に使用されているソフトウェアを開発した企業の戦略的買収だ。従業員170人のRoutematchのオペレーションは継続し、CEOのPepper Harward(ペッパー・ハワード)氏も残る。

今回の買収でUberは公共交通機関向けSaaSプロバイダーとしての存在を強める。Routematchのソフトウェアは、移動計画や車両トラッキング、決済、そしてバスやパラトランジットサービスのような路線交通向けのツールを提供している。創業20年の同社は地方や郊外など遠隔地なども含め幅広い顧客を抱える。

先月Uberは、サンフランシスコ・ベイエリアのマリン郡向けのオンデマンドサービスをSaaSプロダクトで管理する案件を獲得(Marin Independent Journal)した。Uberにとって公共交通機関と結ぶ初のソフトウェア提携だ。UberがSaaSに参入して数年になる、とUber Transitの責任者David Reich(デイビッド・ライヒ)氏は最近のインタビューの中で述べている。

「都市が生き残るには、公共交通機関が生き残らなければならないことをUberは知っている」とライヒ氏は述べた。「Uberは2015年以来、公共交通に関連するサービスを開発してきて、最初は移動計画機能、それからチケットだった」と同氏は説明した。Journey Planningと呼ばれる公共交通機能は世界15都市超で利用できる。同社はまた、デンバーやラスベガスとも協業した。2018年に同社は、人々がトランジットチケットをUberのアプリ内で購入できるよう、モバイルチケッティングプラットフォームのMasabiと提携した。

画像クレジット: Thomas Trutschel / Contributor / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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