Uberが第3四半期に黒字化達成か、デリバリーと配車事業が回復

デリバリー事業とモビリティ事業が回復していることを受け、Uber(ウーバー)は米国時間9月21日、予想よりも早い第3四半期に黒字化を達成するかもしれない、と明らかにした。配車サービスのUberは米証券取引員会に同日提出した書類で、第三四半期のグロスブッキング(総取扱高)が最後の投資家説明会で株主に示した予想よりも増加し、また調整後​​EBITDAも力強いものになりそうだと伝えた。

同社は偏在、第3四半期のグロスブッキングのレンジが228億〜232億ドル(約2兆4905億〜2兆5350億円)で、当初約束していた220億〜240億(約2兆4030億〜2兆6220億円)というレンジを上回ると予想している。収益性を測るのに使われる調整​​後EBITDAの予想もまた、赤字2500万〜2500万ドル(赤字27億〜27億円)に引き上げられた。以前は赤字1億ドル(約110億円)よりまし」な数字を予想していた。

「ピンチはチャンスを生む、と言いますが、Uberにとって過去18カ月は確かにそうでした」とCEOのDara Khosrowshahi(ダラ・コスロシャヒ)氏は声明で述べた。

Uberはいま、第3四半期の調整後​​EBITDAでの損得ゼロに向けて着々と進んでいます、とCFOのNelson Chai(ネルソン・チャイ)氏は述べた。非常に危険な不採算性が特徴とされる配車サービスにの経済性にあまり馴染みのない人にとっては奇異に映るかもしれない業績だ。

TechCrunchのAlex Wilhelm記者がExtra Crunchで説明しているように「調整後​​EBITDA」は利子、税金、減価償却費およびその他の費用を差し引く前の収益を計算している。例えばUberは2020年に67億7000万ドル(約7400億円)の赤字だった(前年の85億1000万ドル=約9300億円の赤字より改善していることは認める)。しかし調整後​​EBITDAでは、そうした数字は2020年は27億3000万ドル(約3000億円)の赤字に、2019年は25億3000万ドル(約2760億円)の赤字になった。

Uberはこのほど提出したフォーム8-Kで第3四半期の財務の全体像を見せておらず、明らかになるのは同四半期後に決算を発表するときだ。しかし、同社は投資家に長らく約束してきた調整後​​EBITDAの黒字を第4四半期までに達成できそうだ。

同社は、第4四半期の調整​​後EBITDAは0〜1億ドル(0〜約110億円)を予想していて、より一般的には「調整後​​EBITDAの黒字」を見込んでいると書いている。

それでも、同社にとって調整後EBITDAの黒字を目指してきた長い道のりの先が見えてきた。ここに至るまで、グローバルパンデミック、解雇、そしてそれ以上に高い代償が伴った。

画像クレジット:JOSH EDELSON/AFP / Getty Images

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(文:Aria Alamalhodaei、翻訳:Nariko Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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