UberはS-1書類を提出し、来月の上場に向けて舞台を整えた。ライバルのLyftが公開市場にデビューしてからまだ1カ月も過ぎていない。
Uberは、ニューヨーク証券取引所(NYSE)にティッカーシンボル「UBER」で登場する予定だが、想定IPO価格はまだ明らかにされていない。Uberは希望評価額を表明していないが、これまでの報道によればUberは100億ドル相当の株式を発行する計画で、評価額は900億~1000億ドルになる見込みだ。
提出資料によると、Uberの2018年決算は売上112.7億ドル、純利益9.97億ドル、調整後EBTTDA損失18.5億ドルだった。これは以前Uberが財務状況を公表したため、すでに知られていた数字だ。
なお、Uberの財務状況を目にするのはこれが初めてではない。過去数年間、Uberは多くの数値を公表してきた。非上場企業として最後となった2月の報告で、Uberは2018年Q4の売上30億ドルおよび営業損失の増加を公表した。
ライドシェアリングに限ると、Uberの売上は2016年の35億ドルから、2018年は92億ドルに増え、ブッキング総額は415億ドルに達した。
Uberのライドシェアリング、新モビリティー、およびUber Eatsの2018年Q4月間アクティブプラットフォームユーザー数は9100万人。そこから生まれた総利用回数は15億回だった。
UberのS-1には多くの情報が詰め込まれているので、その他の興味深い点をざっと紹介する。- 2018年Q4にUberでは、月間アクティブプラットフォームユーザー1人あたり5.5回の乗車があった。
- Uber Eatsは同四半期ブッキング総額の18%を占め、これはライドシェアリングのブッキング総額よりも多かった。
- 2018年のライドシェアリング利用総数は34%増加したが、ブッキング総額は1%減少しした。
主要な株主がどれほどの金額を手に入れるのかは明らかにされていないが、Uber共同ファウンダーのTravis Kalanick氏は8.6%、1.175億株を持っている。その他の著名な株主にCayman 2 LtdとAlphabetがいる
ライバルのLyftは3月にS-1書類を提出し、2018年の損失は10億ドル近く、売上は21億ドルだった。ブッキングは81億ドルで、乗客数3070万人、ドライバーは190万人だった。その約一週間後、LyftはIPO価格を62〜68ドルの範囲に設定し、最大21億ドルの調達を目標にした。NASDAQにデビューした後、Lyft株は上場当日に10%近く急騰した後、苦戦を強いられている。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )