新型コロナウイルスパンデミック下で消費者を引きつける新たな方法を模索しているUber(ウーバー)は、ユーザーが30日前に乗車を予約し、お気に入りのドライバーを指定できる機能の提供を間もなく開始する。
来週からアプリに登場するUber Reserveという新オプションは、少なくとも乗車の2時間前に配車を予約したいユーザーのためのものだ。2時間以内の乗車の予約ができる「schedule a ride(乗車を手配する)」オプションはそのまま残すとUberは説明した。
「当社の核心のサービスでユーザーの時間を節約しながら、よりフレキシブルにユーザーの暮らしに合うモビリティ機能を構築することで、このアイデアをレベルアップさせたかったのです」とオペレーションリーダーのHolley Beasley(ホーリー・ビーズリー)氏は話した。
Reserve機能を使う客にはあらかじめ運賃が示され、乗車に先立ってドライバーがマッチングされる。Uberはまた「お気に入りのドライバー」機能も搭載した。客はアプリにお気に入りのドライバーを加えることができ、Reserve時に「お気に入りのドライバー」から選べる。こうしたお気に入りのドライバーはマッチングで最初に表示されるようにもなる。Uberはドライバーが乗車を引き受けなくても罰則を科されることはないと強調した。
Uberはまた、2つの特典を加えた。客は乗車を予約した時間から15分の遅刻が認められること、それから予約した時間にドライバーが1分でも遅れたら客にUber Cash50ドル(約5300円)を提供してオンタイムを保証することだ。Uber Cashはドライバーの稼ぎからではなくUberから直接提供されるとTechCrunchに語った。
ドライバー向けの保護も追加したともUberは話した。Reserve予約が乗車1時間前にキャンセルされた場合、ドライバーは運賃の全額を受け取る。
UberのプロダクトマネジャーであるGeoff Tam-Scott(ジオフ・タム・スコット)氏によると、この機能は新型コロナ前に開発されていた。しかし新型コロナが拡大するにつれ、既存のスケジューリング機能がより頻繁に使用されていることに気づいた。夏前までには「Reserve機能の開発を加速させようと、総力を挙げて取り組んでいた」と同氏は付け加えた。
Uber Reserveはまず米国の20都市で、プレミアムなUber BlackとBlack SUVで提供される。そして年末までにUber X、comfort、XLといった他の乗車オプションでも利用できるようになる。立ち上げ時に利用できる都市はアトランタ、オースティン、シャーロット、チャールストン、シカゴ、ダラス、デンバー、D.C.、フォートマイヤーズ / ネープルズ、ヒューストン、ラスベガス、マイアミ、ミルウォーキー、ナッシュビル、ニュージャージー、ニューヨーク市、ニューオリンズ、オーランド、フィラデルフィア、フェニックス、シアトルだ。
カテゴリー:モビリティ
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画像クレジット:Thomas Trutschel / Contributor / Getty Images
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(翻訳:Mizoguchi)