Volocopterが大型貨物輸送用ドローンのVoloDroneを発表

都市型エアモビリティー企業のVolocopter(ベロコプター)は、これまで文字どおり電動ドローンのビジネスの浮上に注力してきた。しかし今回ドイツのスタートアップは、パイロットなしに大量の荷物を輸送する新しい電動垂直離着陸機(eVTOL)を発表した。

新しいVolocopterのVoloDroneにはおなじみの王冠のようなローターがあり、同社の有人ドローンに使っているのと基本的に同じデザインだ。しかし、VoloDroneの機体は人間のためのものではなく、四角いプラットフォームで、下部に貨物をフックするためのアタッチメントと、2つの長いランディングスキッドがついている。

VoloDroneは、貨物コンテナの中の着陸ローターの間か、あるいはペイロードを保持するスリング、または同様の運搬機構により440ポンド(約200kg)まで持ち上げられる。1回の充電で35マイル(約56km)飛行でき、農業や公共インフラなど距離がそれほど問題にならない産業や、地上走行車を使って複雑な地形を進むような産業にサービスを提供できる。

Volocopterによると、新しい航空機はミュンヘン近郊を拠点とする専門チームによって開発されたもので、その設計はeVTOLが対象とする業界の戦略的パートナーとの作業によって決定されたという。VoloDroneは今月にも最初のデモ飛行を行っており、これは単なるコンセプトではない。

これは、Volocopterがドローンプラットフォームを目的にあわせてカスタマイズし、バリエーションを新しい分野に拡張する方法の良い例だ。同社が現在のテストとトライアルを超えて、持続可能で収益を生み出すビジネスを構築しようとしている今、これはおそらく重要な要素になるだろう。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter