Waymoがアリゾナにて自動運転トラックのテストを復活へ

Alphabet傘下で自動運転技術を開発しているWaymoは、自動運転トラックのテストをアリゾナにて復活させる。

Waymoの自動運転車両であるハイブリッド仕様のクライスラー・パシフィカは、Waymo Oneの配車サービスにて利用されており、チャンドラーやフェニックス郊外にて日常的な光景となった。しかし、自動運転されるクラス8の大型トラックは、アリゾナでは1年以上運用されていない。

Waymoは自動運転システムをクラス8トラックに統合し、2017年8月にアリゾナにてテストを開始した。しかし同社は2017年中に、アリゾナの公道でのテストを中断していた。

Waymoによれば、アリゾナでの初期テストは地域でトラックを運転する際の初期情報の収集を目的としたものだった。そして新たなテストは、プログラムの開発においてさらに進んだ段階にある。

テストはフェニックス地域の高速道路にて実施され、その後に拡大される。Waymoは実際にどれだけのトラックが使用されるか、アリゾナ州に何台あるのか、いつフェニックス郊外にテスト地域を拡大するのかについての詳細を明かしていない。

また、Waymoは空のトラックと荷物を積んだトラックの両方をテストする。荷物を積んだトラックは試験目的のみで、商業目的ではない。

自動運転車両には2人の訓練されたセーフティードライバーが乗車し、もし必要なら運転を替わる。

Waymoは自動運転トラックを米国のいくつかの地域で実施しており、その中にはアリゾナやサンフランシスコ、、アトランタも含まれる。2018年、同社はアトランタにてGoogle(グーグル)のデータセンターに向かう荷物を配送する計画を発表した。

Waymoの自動運転トラックは、アリゾナ州の高速道路にてTuSimpleを含む最低でも1社と共有される。同社は高速道路10号線に沿って、トゥーソンとフェニックスの間にて自動運転車両(セーフティードライバーが乗車)を運行している。

自動運転トラックはWaymoの幅広いビジネス戦略の一部で、そのビジネスにはライドシェアリングサービスの提供や、いずれは自動運転技術の自動車メーカーへの提供も含まれている。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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TechCrunch Japan

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