自動運転車のWaymoは、より多くのフェニックス住人にサービスを提供するため、自社の配車アプリをGoogle Playストアで公開して広く使えるようにしようとしている。
Alphabet傘下のスピンアウト企業であるWaymoは昨年12月、フェニックスエリアでWaymo Oneと呼ばれる限定商業ロボタクシーサービスを立ち上げた。Waymo One自動運転車サービスと専用のアプリは、アーリー・ライダー・プログラムに参加していたフェニックスの住人だけが利用できた。
テクニカル的には、WaymoはAndroidとiOSのアプリをしばらく有していた。しかしサービスに興味を持っても、Waymoのウェブサイトで申し込んだ後でなければアプリにアクセスできないようになっていた。アーリー・ライダー・プログラムへの参加が許可されると、デバイスにアプリをダウンロードするためのリンクが送られてくる。
2017年4月に始まったアーリー・ライダー・プログラムの参加者数は、前回Waymoが公表したところでは400人超だった。Waymoは、何人がWaymo Oneサービスに移ったかについては「数百人が使っている」とだけしか明らかにしていない。
そしていま、Waymo OneのGoogle Playでの公開で、同社は門戸を広げようとしている。しかしそれでもまだサービスには制限がある。
アンドロイド端末を所有している興味のある人は、アプリをダウンロードできる。しかし、UberやLyftのような従来の配車サービスとは異なり、Waymo Oneではユーザーがすぐにアクセスできるというわけではない。その代わり、許可される可能性のある人はウェイトリストに加えられる。そして一度受け入れられれば、ユーザーはアプリで乗車をリクエストできるようになる。
こうした新規顧客はWaymo Oneの前に、まずWaymoのアーリー・ライダー・プログラムに案内される。これは重要な点だ。なぜなら、アーリー・ライダー・プログラム参加者は秘密保持契約に署名しなければならず、ゲストを連れてくることはできないからだ。そうした新たな利用者は最終的にWaymo Oneに案内されることになる、と同社は説明している。Waymo Oneの利用者はゲストを招待したり、写真やビデオを撮ったり、乗車体験について語ったりすることができる。
火曜日のブログ投稿でWaymoは「この2つのサービスは深く結びついている。というのも、アーリー・ライダー・プログラムでのフィードバックから学ぶことが、Waymo One利用者に提供する乗車体験を形成するのに役立つからだ」とした。
Waymoは、2016年にチャンドラーなどの郊外で自動運転のChrysler Pacificaミニバンのテストを開始して以来、フェニックスでの商業展開に向けてそっと歩みを進めてきた。
2017年、Waymoはアーリー・ライダー・プログラムを立ち上げた。同じ年に同社はまた、空の自動運転車での公道試験を開始した。
Waymoは2018年5月に一部のアーリー・ライダーが、テストドライバーなしのミニバンを呼び出せるようにした。直近では、バス停や電車・ライトレールの駅に人を輸送することにフォーカスしたパブリック・トランジット・プログラムをフェニックスで開始している。
イメージクレジット: Waymo
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(翻訳:Mizoguchi)