元Googleの自動運転車プロジェクトだったWaymoは、商用契約を締結する準備ができていることを示すことに時間をかけたりはしない — アルファベットが所有するこの自動運転技術会社は、Waymoの自動運転ソフトウェアとセンサーをホンダ車に搭載するための正式な交渉を開始した。
ホンダは、水曜日(日本時間)のプレスリリースを通じて、両社の潜在的な協力関係のきっかけとなる交渉に関する発表を行った。ホンダは、Waymoの現在の試験車両群に参加することを狙った車両を開発するために、Waymoエンジニアと協力して作業するエンジニアを参加させる予定である。
ホンダはこれを、2020年ごろに高速道路で顧客に自動運転を提供する予定の、自社による「現在進行中の」試みと並行する位置付けで進める。ホンダはWaymoとのタイアップが、ホンダが既にシリコンバレー研究所で行われている研究と栃木で行われているエンジニアリングの努力と合わせて「ホンダの研究開発陣に、完全自動運転車を市場に提供するための、完全に異なるアプローチを探求する機会を提供するだろう」と述べている。
Waymoはまた、ホンダの競合相手であるFCA(フィアット・クライスラー)から100台のテスト用クライスラー・パシフィカ・ミニバンを入手し、それらをその試験車両群に配備する予定を発表したばかりである。ホンダとのこの新たな潜在的なパートナーシップが、もしこの正式な交渉段階を超えて進展すれば、それはこの先自動車メーカーに自動運転の技術を提供する重要な立場になる可能性があることを示している。
今月初めにWaymoが正式に発表を行ったが、同社はOEMへに対する自動運転技術の潜在的なパートナーおよびサプライヤーとしての地位をアピールするために相当な時間をかけてきた。BlackBerry、Delphi、Mobileye、そしておそらくはこの先Nvidiaなどとの競争もあるが、2009年にGoogle Xで開始されたこのプロジェクトは、真のレベル4とレベル5の自律性(人間の介入を必要としない自転車、ペダルやステアリングホイールなどさえも不要なもの)を当初から狙っていたために、テクノロジーパートナーとしての魅力という点で明らかに高い評価を得ることができている。
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(翻訳:Sako)