Facebook(フェイスブック)が所有しているメッセージングサービスのWhatsApp(ワッツアップ)が、そのデスクトップアプリに音声とビデオ通話のサポートを展開しようとしている。米国時間3月4日同社が、これまではコンピュータの前に座っていながら、WhatsAppアプリが鳴るたびに携帯電話に手を伸ばさなければならなかった無数の人々を救済すると発表したのだ。
WhatsAppによれば、この発表されて5年近くになるMacとWindows用のデスクトップアプリでは、現時点では1対1の通話のみがサポートされているという。だが「将来的には」グループでの音声通話やビデオ通話にも拡張していく予定だという。
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ビデオ通話は、縦向き(ポートレイト)でも横向き(ランドスケープ)でも「シームレスに」動作し、デスクトップ クライアントは「ブラウザのタブや開いているウィンドウの後ろにビデオチャットが紛れてしまわないように、常にトップに表示されます」と説明されている。
そういえば、今のところブラウザ版のWhatsApp Webには音声通話とビデオ通話のサポートは拡張されていない、と同社の広報担当者はTechCrunchに語った。(Facebookは2020年、Messengerサービスの専用デスクトップアプリを立ち上げて、グループビデオ通話をサポートしている)。
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今回の新機能のサポートは、WhatsAppのデスクトップクライアントを毎日使用していたが、利便性の高さもあってデスクトップ上で1対1のビデオ通話を行うためにZoom(ズーム)やGoogle Meet(グーグル・ミート)を使用してきた無数の人たちにとって、便利なものになるはずだ。
20億人以上に利用されているWhatsAppは、そのプラットフォーム上でビデオ通話や音声通話がどれくらい利用されているかを発表していないが、通常利用率がピークに達する大晦日の夜には、14億件以上の通話を処理したと語っている。
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WhatsAppがプラットフォーム上で毎日処理している1000億通のメッセージと同様に、音声通話やビデオ通話もエンド・ツー・エンドで暗号化されているという。
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WhatsAppは、かつてはアプリの機能改善を行うのにかなりの時間をかけることで知られていたが、2020年は新機能を追加することに対して目に見えて積極的になってきていた。2021年1月下旬、Facebookは、デスクトップとウェブ上のWhatsAppに対してオプトイン式で指紋、顔、または虹彩スキャンといった生体認証を追加した。今回のアップデートの後では、こうした追加プロテクションがさらに意味のあるものとなるだろう。
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2020年末には、7日後に自動的に消えるメッセージ、写真、動画機能を展開し、最大のユーザーを抱える市場のインドで決済サービスも展開している。
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この新機能の追加は、Twitter界隈である程度の議論になっている、WhatsAppのプライバシーポリシー変更計画に対して、WhatsAppがユーザーを説得しようとしている最中に行われた。Twitter上のひと握りの人々にから提起されたそれらの懸念が、より多くの人びとに広がるのかどうかはまだわからない。
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カテゴリー:ネットサービス
タグ:WhatsApp、ビデオチャット
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(文:Manish Singh、翻訳:sako)