Wi-Fiルーターの概念を変えたEeroがプロジェクトを整理縮小して30名をレイオフ

ユーザーが独自にメッシュネットワークを作れるWi-Fiルーターを提供していたEeroが、社員の20%、約30名をレイオフした。Eeroは30名の解雇を確認したが、残る社員数については明言を避けた。

Eeroの声明文はこう言っている: “弊社の目標はすべての家に完全なWi-Fiを提供することである。ここ数年弊社はいくつかの関連プロジェクトを探究し、現時点では中核的事業に集中するために新しいプロジェクトを一つ捨てるという、厳しい決断を行ったところである。弊社はこのことを真剣に受け止めているが、残念ながらそれにより、約30名の仲間がもはやEeroに在籍しないことになる。今後とも弊社は、Eeroをもっとも信頼性に富み安全で使いやすいホームWi-Fiのソリューションにするための仕事を継続していく”。

2015年に創業したEeroは、私たちのワイヤレスルーター観を変えることを狙っている。Eeroは昨年、二つのハードウェア新製品を発売した。それらは、トライバンドWi-Fiをサポートする次世代Eeroと、コードを引けないような場所で壁のソケットに差し込んで使うEero Beaconだ。

6月にEeroは、ホームマネージメントアプリThingtonを買収し、その人材を獲得した。それは、DopplrのファウンダーMatt Biddulphと、YahooのBrickhouseのプロダクト担当Tom Coatesが興した企業だった。〔獲得した人材とアプリの現在および将来の扱いが、この記事からは不明。〕

Eeroはこれまで、First Round Capital, Menlo Ventures, AME Cloud Ventures, Initialized Capital, Homebrew Venturesなどから9000万ドルを調達している。最近のラウンドは2016年5月の、5000万ドルの資金調達だった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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