先週、パソコンなどのUSBポートに接続する人気の高い認証用ドングルYubiKeyを作っているYubicoが、同社の20ドルのSecurity Keyが、認証技術の新しいスタンダードFIDO2/WebAuthnをサポートする、と発表した。発表の中で同社は、FIDO2はパスワードの終焉の先駆けになるかもしれないと述べ、さらに、MicrosoftもWindows 10とAzure Active DirectoryのユーザーにYubico Security Keyをサポートすることによって、このスタンダードを強く推していく、とも述べた。
この新しい機能はプレビューの段階で、Windows Technology Adoption Programのユーザーだけが利用できる。しかしWindows 10の次のアップデートでは、FIDO2によるパスワード不要のログインが幅広くサポートされるだろう。それがいつになるかは不明だけど、でもそうなったら、Azure Active Directoryに管理されるデバイスにパスワードを入力せずにサインインできる。
YubicoのCEOでファウンダーのStina Ehrensvärdは、今日の発表でこう述べている: “YubicoのSecurity Keyを使用するMicrosoftのFIDO2の実装はまさに、パスワード不要の世界の始まりを告げるものである。しかしこの技術の展開は今後、至るところで見られるようになるだろう。パスワードは個人と企業の両方にとって長年の痛点であり、そして今ではついに、この問題を大きな規模で解決できる統一的なオープンスタンダードをわれわれは開発した”。
今のところ、対象は主にエンタープライズのユーザーだ。しかしMicrosoftはすでにWindows Helloで、Windows 10に顔認識や虹彩スキャン、指紋認識などによる、Windowsマシンへのパスワード不要ログインを提供している。
今日の発表に先駆けてYubicoは、同社のデベロッパープログラムも発表した。それは、同社のキーがサポートするFIDO2やU2Fのようなプロトコルのサポートを実装したいと考えている企業向けのサービスだ。
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