いくらなんでもそろそろ出てもいい頃だった。
MicrosoftはSurfaceシリーズを去年の6月18日に発表した。8ヶ月も待たせた後、Microsoftはフル機能のWindows 8を搭載したIntel版のSurfaceProをアメリカ、カナダ市場で2月9日から発売すると発表した。
Surface ProはSurfaceシリーズのトップ・オブ・ザ・ライン・モデルだ。499ドルでWindows RTを搭載した従来のモデルとは異なり、899ドルの Surface Proは標準のWindows 8が走る。ウルトラブックに搭載されていてもおかしくないハイパワーのCPUだ。簡単にいえば、Surface Proは「まとも」なマシンである。
MicrosoftはSurface ProをWindows 8タブレットの標準機として開発した。Microsoftとしては止むを得ない選択だったといえるだろう。HP、Dellなどの昔ながらのパートナーにすべてを委ねるのがイヤならデバイスを内製する他ない。ライバルのWin8タブレットの出来栄えを見ると、内製は正しい選択だったと分かる。
Microsftが昨年夏にロサンゼルスでSurfaceを発表したとき一番ショックを受けたのはWindowsマシンのOEMメーカーだっただろう。Microsoftが一夜にしてパートナーから深刻なライバルに変貌してしまったからだ。
もっともSurfaceがWindows 8タブレット市場を支配していると言ってはいいすぎだろう。HPとSamsungもまだ死んだわけではない。爆発的な売れ行きではないにせよ、SurfaceはWindows 8タブレットの存在に注意を集めるには役だった。Surface Proのローンチでいよいよパーティーが始まりそうだ。
しかし私自身はSurface RTのファンではない。3ヶ月前にレビューしたが、アプリの数が少なすぎ、タッチカバーのデザインが貧弱であることにすぐに気づかかざるを得なかった。数週間前からさらに長時間テストした結果は一層いらだたしいものだった。まずハードウェアのパフォーマンスが悪すぎる。Windows8の能力は驚異的だが、ARM CPUのSurface RTはこのOSを作動させるだけで手一杯だ。Surface Proなら今私が列挙した欠点のほとんどが解消されているだろう。私はWindowsユーザーなのでSurface Proには多いに期待している。私はLogitechがiPad用に作っている超薄型キーボード兼用カバーをSurface用に作ってくれればいいと思っている。
2月9日の北米発売が楽しみだ。Microsoftストア、microsoftstore.com、Staples、アメリカのBest Buy、カナダのFuture Shopで発売となる。64GB版が899、128GB版が999ドル。どちらもSurface Pen Touchカバーがついて くる。Typeカバーはそれぞれ119ドル、129ドル増し。
それからSurfaceには新しいアクセサリがついてくる。 3種類の限定版のTouchカバーと―なんとマウスだ。タブレットにはマウスがつきもの―なのだろうか? ともあれ、初めてSurfaceにわくわくさせるような製品が登場した。Windows 8ユーザーには朗報だ。
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)