今日(米国時間8/8)のWindows Developer Showでぼくはゲストだったが、MicrosoftのBryan Tomlinsonの発表では、新製品Windows Phone App Studioが同社が期待した以上に使われているそうだ。ローンチから48時間内で、およそ3万のアプリケーションがその上で作られ始めた、という。
需要が予想以上だったので、目下Microsoftは利用を“制限”しつつある。でも、その待たされ時間はせいぜい一日ぐらいだろう。
3万のプロジェクトがスタートした、とは一体どういう意味か? それはつまり、それだけの数のデベロッパやノンデベロッパたちが、このツールの試用を開始した、ということだ。ぼくもその一人だが。
でも、問題はそれを取り巻くコンテキストだ。ツールがリリースされた火曜日には、Microsoftは作例を示しつつ、全世界の“有能なデベロッパ”向けの製品だと説明した。その点が、ちょっとしっくりしない。
本誌では、ぼく以外にDarrell Etheringtonも、Microsoftによるこのツールの位置づけを疑問視している。このツールでぼくみたいな人間が、発表する価値のあるアプリケーションを作れるだろうか? Darrellはこう書いている:
Windows Phoneの比較的シンプルなヴィジュアルスタイルはこのプラットホームのアドバンテージであり、いろんなアプリのルックスをまあまあに見せる。だから、今後このツールの利用が盛り上がらないとも限らない。でもそれよりもっと可能性が高いのは、図表機能や検索やライブラリの充実などの面で、デベロッパが幻滅を味わうことだ。
その通りだ。今日のショウに登場したTomlinsonだけが、このアプリケーションは、簡単なアプリを友だちの携帯に直接ロードするとか、まったくの未経験者にアプリ開発を初体験させる、といった軽い目的に適している、と言った。たしかにApp Studioは、そういう目的ならパーフェクトだ。これこそが、この製品の正しい売り方だと思うが。
でも2日前には同社は、App Studioはベテランのデベロッパ向け、と言っていた。それは、今日言われたことの正反対だ。メッセージが迷走していると混乱を招き、マスコミも一般大衆も困惑する。要するにMicrosoftは、本当はこの新サービスの適性がどこにあるか、知っているのだ。そしてそれは、とても良いことだ。
App Studioをちょっと試したくなった方は、ここへ行きましょう。
画像クレジット: Vernon Chan
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))