WWDC:Apple、Proactive Assistantを発表、Google Nowに対抗

Appleは今日(米国時間6/8)、噂されていたGoogle Now対抗でSiriの改訂版、’Proactive’ を発表した。Proactive Assistantは、Google Nowのようにユーザーがその時やりたいことを推論するツールだ ― ただし、プライバシーに焦点を当てている。

数年来、Googleはユーザーから集めたデータを元に、例えば空港へ出発すべき時間を先回りしてユーザーに伝えることができている(交通状況を知り、Gmailで届いた飛行機のチケットを見ているため)。Appleはこうしたユーザーに関するデータの宝庫を持っていないため、Nowの有効な競合サービスを提供できていない。新サービスは、Nowの一部の機能は提供するものの、本当のライバルになるために必要なデータをAppleが持っていないことは明らかだ。

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AppleのCraig Federighiが今日話したところによると、Appleはこうした情報を追加する上で、ユーザーのプライバシーを守りたいと考えていることを強調した。データはすべて匿名で、ユーザーのApple IDとリンクしたり、サードパーティーと共有したりしないとAppleは言う。「われわれはユーザーのプライバシーを侵害しない方法でこれを行う…実際われわれはプライバシーを知りたくない。すべてはデバイス上で実行される」とFederighiは言い、明らかにGoogleを批判した。

新機能はiOSの一番左の画面 ― iOS 7のデザイン変更前にSpotlightがいた場所 ― に置かれ、Spotlight検索からも利用できる。

Proactiveは2013年に買収したCueをベースに作られた可能性が高く、これでAppleも空港へ出発する時間を告げられるようになったが、こちらはカレンダーのイベントやPassbookに保存された塔乗券に基づいて推論を行う。またユーザーは他の位置情報がタグ付けされたカレンダー項目に基づいて、同様の出発時間の通知を受けるかもしれない。

Proacive Assistantは、ユーザーの使用頻度に基づいてよく使うアプリも提示する。例えば、朝起きたらすぐFacebookを見る人には、iOSは画面にFacebookアイコンを表示する。

同サービスは、夕食時間に位置情報に応じてレストランのお薦めも表示することができる。最新ニュースのハイライトも可能で、その通知には元のアプリへのディープリンクが埋め込まれる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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