Wyndは身の回りから大気汚染に取り組む、ちっちゃな空気清浄機だ

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スタートアップのほとんどは単にスマホケースを強化したり、スピーカーをちょっとだけ持ち運びやすくしたりといったものが多い。それでいて、世界の重荷を一身に背負うといった企業がある。小さな子供たちに目を向け、この酷い世界が将来少しでもマシな場所になるようにするには何ができるかと考えているような会社。確かに、それは小さな空気清浄機が担うには重すぎる責務ではある、でも、何事もどこかからは始めなければならないものではないか!

Wyndの共同創業者でCEOのRaymond Wuは先週我々のニューヨークオフィスを訪れ、同社の名前の付いた189ドルの卓上空気洗浄機について語った。その商品は彼の率いる小さなチームの願い、それは自分の子供たちが吸う空気を今よりほんの少しだけ綺麗にする手助けをしたい、という思いから生まれた。

同社の報道向けの資料とWu自身が言及しているのがCDCによる研究で、驚くには当たらないのだが、地球汚染の最前線では事態は悪化の一途をたどることが予想されるというものだ。そしてWyndの報道向け資料の大部分でフィーチャーされているのが赤ちゃんのベビーカーの中に置かれたちっちゃな円錐形の装置だ。少しがっかりする現実であるが、まあ、それが人生というものだ。

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「空気は(普通)透明です」、同社のウェブサイトでWuは説明する。「我々はそれを当然と思っているのです。毎日無意識に2万回以上呼吸します。我々は自分が体内に取り込むものの多くをコントロールできます。どのスーパーで農作物を購入するか、水道水が安全じゃない時どのブランドの水を飲むか、家を塗るペンキはどれを買えば有機化合物を放出しないか、間接喫煙を避けるためにどのルートを歩くか。しかしながら、危険なのが大気全体で、そしてそれが有毒な粒子で満たされていてそれがゆっくりと我々の肺を破壊し呼吸を阻害するのなら、 逃げ道を工面することも別のブランドを買うこともできません」。

美しいデザインのこの小さな装置は医療グレードのフィルターと、専売特許のエアーフローシステム、そして色の変わるリングは検出した空気の品質に反応する。しかし、実際最もクールな特徴は着脱式センサーだ。「我々はただ空気を綺麗にしたかったわけではないのです」とWuは説明する。「我々はみんなに空気の品質とは何なのか教えたいのです」

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そのセンサーはWyndの底部(充電する部分)から外すことができ、衣類に付けて空気中の微粒子を検出することができる。これは多くの点で大変便利な特徴だ。例えば、フィルターに組み込まれているセンサーのほとんどは、設置されている場所が装置のアウトプットに近すぎるせいで、実際に周りの空気で何が起こっているのか現実的な測定値が得られにくい。

そして、現在の同社のアプリは世界中の専門の気象観測所で測定された空気の品質を示す測定値を提供しているが、将来的には利用者同士が小さなネットワークを構築して、その地域の空気の品質に関してリアルタイムで情報を提供できるようにしたい。Wyndは現在Kickstarterを通じてプロジェクトの資金を募っている。本日より、資金提供者は139ドルで同社のフィルターを手にすることができ、センサー単体なら69ドルだ。もちろん、キャンペーン終了後はもっと高くなるよ。

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(翻訳:Tsubouchi)

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TechCrunch Japan

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