Yahoo、2014年Q1の業績を発表。売上10.9億ドルで予測をわずかに上回る

つい先ほどYahooは、2004年Q1の業績を発表し、ex-TAC売上10.87億ドル、1株当たり利益0.38ドル、純利益3.14億ドルだった。

売上に関してはウォール街の予測をわずかに上回った。アナリストの予測は、売上10.8億ドル(First Callの予測は10.769億ドル)だった。

Yahooは、今年に入ってから修正利益予想を2.9~3.3億ドルと公表していた。

[Yahooは、「ex-TAC売上」を、GAAP売上からTACを減じた非GAAP財務指標と定義している。TACには、Yahooの広告をウェブサイト等に統合しているサードパーティー(アフィリエートサイト)への支払い、および消費者あるいはビジネスのトラフィックをYahooのオンライン事業、サービスへと誘導する企業への支払いを含む]

昨年同期、Yahooは売上10.7億ドル、1株当たり利益0.38ドルだった。

「2014年第1四半期の結果を非常に喜んでいる。第1四半期のex-TAC売上として2010年以来最高だった」とCEO Marissa Mayerが声明文で語った。発表によると、同社の成長プランで「重要な役割」を果たしているモバイルユーザーは、現在4.3億人だ。

未来はモバイルかもしれないが、今日のYahooにとって会社の中核をなすのは未だに広告の成否だ。その面では、悲喜こもごもの結果だった。

2014年Q1のGAAPディスプレイ広告売上は4.53億ドルで、前年同期から横ばい。しかし、ex-TACディスプレイ売上4.09億は、前年同期の4.02億ドルから2%増加した。販売広告数は前年比7%増だったが、広告当たり売上は5%減だった。

GAAP検索売上は4.45億ドル、5%増だったが、ex-TAC検索売上は4.44億ドルで9%増だった。有償クリック数は6%アップ、クリック単価も8%アップした。Yahooは今後もMicrosoftと検索で提携を続けるが、この関係を見直すかもしれないとの報道もある。同検索契約でMicrosoftは、Yahooサイトおよびアフィリエートサイトで発生した検索売上(ex-TAC)の12%を取得しているとYahooは説明している。

Yahooは新境地を開拓すべく新たな広告商品を試している。Yahoo Advertisingは同社のクロスプラットフォーム統合広告購入システムで、ネイティブ、オーディエンス、およびプレミアムディスプレイ広告を横断して、ウェブ、モバイル、およびビデオの各広告商品をカバーしている。Yahoo Geminiはモバイル検索およびネイティブ広告のためのマーケットプレイスだ。さらに同社は、Tumblrのスポンサー付投稿のサポートも始めた。

Yahooは、Yelpとも提携して、地元レビューと検索のコンテンツをYahooサイトと相互参照できるよう開発中だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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