YahooはGoogleと協働して、電子メールにてエンドツーエンドの暗号化を実現する予定であるとのことだ。政府やハッカーたちによる覗き見の危険性を気にすることなく、プライベートな通信が行えるようになる。このアナウンスはBlack Hatセキュリティカンファレンスの壇上で行われたものだ。
Yahooの情報セキュリティ部門チーフのAlex Stamosによると、Yahooは今年末あたりにも、暗号化の仕組みに用いるソースコードを公開したいとのこと。曰く「Googleとも密接に連携しながら、双方のエンドツーエンドの暗号化に互換性をもたせるべく作業を続けているところです」とのことだ。
Googleも6月にメールにおけるエンドツーエンドの暗号化を構築中である旨をアナウンスしていた。このYahoo-Googleの共同歩調が他のプロバイダにも波及して欲しいところだ。メジャーなメールサービスが相互に流通するメッセージを暗号化してやりとりするようになれば、利用者はより多くの利用者がセキュアな環境を利用できるようになる。
もちろんこうした動きはスノーデンによる情報収集活動についての暴露に端を発するものだ。以来、情報をよりセキュアなものとするための動きがあちこちで繰り広げられている。YahooおよびGoogleの両者は、NSAがデータセンター間の通信ケーブルの情報を傍受していることを明らかにしてから、データセンター間の通信の機密性を強化する旨をアナウンスしていた。
ネットワーク上では、一般の利用者でも簡単に用いることのできる暗号化技法が必要とされている。Yahooもそうしたニーズに真摯に応対しようとしているわけだ。
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(翻訳:Maeda, H)