YouTubeがテレビ視聴者と広告主をつなぐ新しい広告コンテンツと効果測定ツールを導入へ

YouTubeは、テレビ視聴者にリーチし、広告効果を測定するためのツールを広告主に提供することを明らかにした。これらのツールは、そのほかのプラットホームのYouTubeにはすでにあるが、今回初めて、ネットに接続しているテレビ、いわゆるインターネットテレビ(コネクテッドテレビ)に導入される。同社のブログ記事によると、テレビでYouTubeを見るユーザーが昨年急増したことが理由のようだ。

同様の動きは、さまざまなコンテンツで起きつつある。YouTubeによると、ライブのコンテンツをテレビで見る視聴時間は全世界で250%増え、長編の映画をYouTube Moviesで見る時間は800%増えたという。一方でYouTube TVのライブとオンデマンドサービスの視聴時間は米国で300%伸びた。そしてニュースは450%増えた。

YouTube graphic

画像クレジット: YouTube

これらの数字は、3月11日〜4月10日に集計した前年同期比の増加率だ。新型コロナウイルス(COVID-19)によるステイアットホームの寄与率はまだよくわからないものの、YouTubeは最新の広告プロダクトを広告主が「ストリーミングブームの波に乗るため」の方法として売り込もうとしている。同社はまず、広告効果測定ツール「Brand Lift」のテレビ用のローンチを早める。

ブランド認知度を尋ねるこういった調査は、YouTubeをよく見る人にとってはおなじみかもしれない。YouTubeは、広告がブランド認知度を高めたかを調べるのが狙いだ。ちなみにこの調査が始まるのは、テレビのYouTubeアプリでは数週間後、YouTube TV上では今年のQ3の初めごろになる。

同社は「視聴者にとっては調査が大画面向けに最適化されているし、テレビのリモコンで対話的な操作ができる。調査に応じるのもスキップするのもどちらも簡単だ」と説明する。同社によると、今年はスキップできる広告コンテンツを導入し、テレビの画面にも映し出される。

「テレビでのYouTubeの視聴は前年比で75%以上増えており、広告主が視聴者に到達するための新しい方法を提供する。そのとき消費者は、進化した新しい方法でお気に入りのコンテンツを見るでしょう」と同社は広告主に売り込んでいる。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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